35歳・45歳・59歳で届く? ねんきん定期便で年金の概算見込み額を確認しよう
ファイナンシャルフィールド / 2023年4月25日 14時10分
ねんきん定期便は年に1度、国民年金や厚生年金の加入者に向けて誕生月に日本年金機構から送られてくるものです。主に加入者の年金に関する情報が記載されています。 年に1度届くはがきのねんきん定期便以外に、特定の年齢時に届くねんきん定期便もあります。節目の年齢として定められているのが35歳、45歳、59歳に該当する人で、A4サイズの封書で送られてきます。 封書のねんきん定期便はこれまでの年金加入状況がすべて記載されています。加入期間や自身の年金記録に誤りがないか確認してもらうことが目的です。記載内容が多いため節目の歳に送られてきます。封書で届いたら年金加入期間や厚生年金保険の標準報酬月額に違いがないかなど確認しましょう。
『ねんきん定期便』の見方
ねんきん定期便は毎年送られるはがきと、特定の年齢で届く封書でも見るポイントは変わりません。見方を理解すれば、今後のはがきも正しく確認ができます。それぞれ見ていきましょう。
「50歳未満」の場合
老齢年金見込額は50歳未満の場合、これまでの加入実績に応じた見込額です。これから支払う予定の保険料分は含まれていません。この違いを理解しないと、年金の見込額がおもったより少額だと勘違いするかもしれませんので注意しましょう。図表1を見てみましょう。
50歳未満の人がチェックするポイントは次になります。
1.これまでの加入実績
2.これまで年金に[加入した月数」について
3.老齢年金見込額
です。
図表1
国民年金機構 令和4年度「ねんきん定期便」50歳未満の方
50歳以上の場合
50歳以上の人がねんきん定期便をチェックするポイントは3つあります。図表2で確認していきましょう。
1.直近の加入状況
引っ越しや転職をした年の加入状況が正しく反映されているか確認しましょう。
2.これまで年金に加入した月数
国民年金に加入していた期間や厚生年金加入の月数が少なくないかチェックしてください。年金記録が間違っている可能性もあります。その場合は年金事務所に訪問して年金加入記録を確認しましょう。
3.老齢年金見込額を確認
年金の支給開始年齢は年齢や性別によって異なり、さまざまな種類の老齢年金が貰えるかがわかります。老齢年金と老齢厚生年金の見込額を把握して、老後のライフプランを検討してみてはいかがでしょうか。
図表2
日本年金機構 令和4年度「ねんきん定期便」50歳以上の方
封書で届いた時に確認すること
節目の歳に確認することは年金加入履歴に空白の期間がないか、厚生年金保険の標準報酬月額が大幅に違っていないかなどを確認します。特に転職したことがある人は加入する年金の変更があった場合正しく手続きされていない可能性もあります。そのままだと年金額が減少するのでしっかり確認しましょう。
図表3
日本年金機構 令和5年度「ねんきん定期便」35歳、45歳の方
年金の概算見込み額を確認するには
年金見込額試算とは自身でさまざまな条件を入力することで、将来受け取る老齢年金の見込額が試算できます。これは日本年金機構のねんきんネットから確認できます。試算をするには登録が必要で、ねんきん定期便に記載されているアクセスキーが必要です。
まとめ
35歳・45歳・59歳に届くねんきん定期便の封書は、毎年届くはがきよりも詳細な年金情報が記入されています。封書が届いたら記載されている内容をよく確認することが大切です。内容は1度見方を理解すれば、決して難しいものではありません。
これまでチェックをしなかった人も内容を理解し、毎年チェックすることをおすすめします。老齢基礎年金や老齢厚生年金の公的年金の受給額の見当がついた人は、年金額を増やすためにiDeCoや私的年金への加入、掛け金の見直しなども視野に入れてみてはいかがでしょうか?
出典
日本年金機構 令和5年度「ねんきん定期便」50歳以上の方
日本年金機構 令和5年度「ねんきん定期便」50歳未満の方
日本年金機構 令和5年度「ねんきん定期便」35歳、45歳の方
日本年金機構 令和5年度「ねんきん定期便」59歳の方
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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