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「年収600万円」だけど絶対に子どもを「私立中学校」に通わせたい! 入学金や学費はどのくらい?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月29日 10時20分

「年収600万円」だけど絶対に子どもを「私立中学校」に通わせたい! 入学金や学費はどのくらい?

中学受験用の模試を受けたら、子どもの点数がよかったことで、私立の中学校に行ける可能性が出てきた。子どもも模試の点数がよかったことによって、勉強が楽しいと感じているようだ。   そのような場合、親としても子どもに私立の中学校に通わせたいと思う人は多いのではないでしょうか。しかし実際に私立の中学校に通わせたいとは思うものの、どのくらいの費用がかかるのか気になることでしょう。本記事では、私立中学校の入学金や学費、学校生活でかかる費用について解説します。

私立中学校はどのくらい費用がかかるのか

私立の中学校は公立よりも費用がかかるといわれますが、具体的にどのくらいかかるのか比較しながら見てみましょう。文部科学省の調査によると、年間学習費総額として公立中学校が53万8799円、私立中学校が143万6353円です。
 
学習費総額には、入学金や授業料などの学校教育費や、学校給食費、塾などの学外活動に使われる学校外活動費が含まれています。それぞれの年間にかかる金額は図表1のとおりです。
 
図表1
 

公立 私立
学校教育費 13万2349円 106万1350円
学校給食費 3万7670円 7227円
学校外活動費 36万8780円 36万7776円
学習費総額 53万8799円 143万6353円

 
文部科学省 令和3年度子供の学習費調査 より筆者作成
 
私立中学校の入学金や授業料は学校によって異なるものの、平均入学金が7万2542円、授業料が47万6159円です。特に授業料は、公立中学校であれば義務教育のため授業料がかかりませんが、私立中学校の場合、学習費総額の約3割以上を占めています。
 
また、塾にかかる費用は公立中学校の場合25万196円、私立中学校であれば17万5435円と公立中学校より下回っています。これは、高校受験に備えるためと推測されます。
 
しかし私立中学校の授業についていくためや、その後の進学も考えて塾に通い続けることもあるでしょう。
 
その他、私立中学校の場合、場所によっては通学費が大きくかかります。公立中学校7245円に対して、私立中学校の通学費は8万4233円です。距離が遠ければ遠いほど、その分の費用がかかるため注意が必要です。
 

年収600万円で私立中学校に通わせられるか

私立中学校の年間学習費総額から見て、3年間でかかる費用は396万2931円です。学習費総額のうち、2年間は入学にかかる費用や制服費はかからないため省いて計算しています。
 
しかし、教育費がかかるのは3年間だけではありません。私立の中高一貫校であれば、中学を卒業したら高校の費用、そして大学卒業まで併せると10年間は教育費が発生し続ける可能性があります。
 
年収600万円であっても、例えば住宅ローンの繰上げ返済や、車の買い替え費用、家の修繕費といった費用が予定されている場合、足りなくなることもあるため注意が必要です。
 
支出が多くなりそうなタイミングを把握するためにも、家族でマネープランを考えることをおすすめします。その上で、もし配偶者が専業主婦(夫)で働いていなければ、パートなどで収入を増やすことも検討するとよいでしょう。
 
年収600万円であれば、私立中学校の入学費や授業料にもよりますが、通わせられないことはありません。しかし家計が子どもの私立中学校やその後の教育費に重点を置くことになることは覚えておくようにしましょう。
 

出典

文部科学省 令和3年度子供の学習費調査

 
執筆者:古田靖昭
二級ファイナンシャルプランニング技能士

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