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【リスク】奨学金が他の借金とは違う部分について解説

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月28日 4時10分

【リスク】奨学金が他の借金とは違う部分について解説

奨学金は、学費を支払うためや、大学で勉強するために必要な教材の購入費などに充てるために貸与されます。しかし、奨学金は、一般的な借金とは違った特徴を持っているため、実際に貸与を受ける前に、その違いについて理解しておきましょう。   本記事では、奨学金がほかの借金とは違う部分について解説しますので、将来的な返還なども見据えて、どれくらいの貸与を受けるのかを考える際の参考にしてください。

奨学金とほかの借金との違い

奨学金とほかの借金との違いには審査方法が挙げられますが、実際には、どのような違いがあるのかについてはあまり知られていません。奨学金の上限額近くまで貸与を受けた場合、4年間で400万円を超える金額になるケースも考えられます。
 
しかし、奨学金の貸与を受けるタイミングは大学進学前や大学在籍中であるため、将来的に、どれくらいの収入を得られるのかは、まだ分かりません。人によっては、本来ならば400万円を借りて返せるほどの収入を得られない可能性もあり、貸与終了後の奨学金返還が大きな負担になるケースも考えられます。
 
反対に、一般的な金融機関などで貸し付けを受ける融資であれば、融資申し込みをした本人などの収入や返済能力を含めて審査をおこなうのが基本です。そのため、400万円を借りる場合には、返済能力があると認められていることが必須であることに加えて、金融機関は、無理のない範囲での返済ができる金額しか貸し付けをしません。
 
奨学金とほかの借金との違いとして大きな点は、奨学金は、将来の収入や返還能力が分からない状態での貸与であり、一般的な借金は、現在の収入や返済能力を参考にして融資判断をおこなう点です。奨学金は、どうしても大学進学時などに必要になるため、貸与する時点での返還能力などは参考にされません。
 

奨学金のほうが返還総額は少ない?

奨学金のほうが、ほかの借金と比較しても返還総額は少なくなる傾向にあります。理由としては、日本学生支援機構で定められている利率の低さにあります。奨学金で、利息がつくのは第二種奨学金だけで、第一種奨学金では利息がつかずに、貸与された金額だけを返還します。
 
第二種奨学金の利率は、個人で選択した利率方式によっても異なりますが、令和4年度3月に貸与終了した場合は0.905%です。また、奨学金の返還期間は20年と長期間になっているため、利率が低いと、最終的な返済総額も少なくなります。
 
一方で、ほかの借金では利率が10%を超えている商品も多く、400万円の貸し付けを返済期間20年で設定すると、最終的に返済総額は倍以上になる可能性が高いようです。
 
奨学金は、大学などで勉強するために、日本学生支援機構が貸し付けていますが、一般的な金融機関で借りるお金は、利益を出すために利率が高く設定されていることは避けられません。
 

奨学金には救済措置も用意されている

奨学金には救済措置も用意されているため、貸与終了後に返還が始まってから、返還が難しくなった場合には、日本学生支援機構に相談することが大切です。救済措置として挙げられるのは、毎月の返還額を少なくする「減額返還制度」と、返還を一定期間待ってもらう「返還期限猶予」になります。
 
ただし、奨学金の返還を滞納していると救済措置が利用できないため、自分自身で返還が厳しいと感じた早めのタイミングで、相談しなければなりません。
 

まとめ

奨学金は、ほかの借金と比較すると、利率や貸与期間なども優遇されているといえ、大学進学時などには、金融機関などで借りるよりも、奨学金を利用したほうが負担を少なく抑えられます。
 
日本学生支援機構で奨学金を利用するかどうかを検討しているならば、詳しい内容などについては把握しておくことが大切です。特に、利率や返済総額については、よく確認しておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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