【40代から始める資産形成】定年退職に向けた資金計画のポイントを解説
ファイナンシャルフィールド / 2023年4月28日 7時30分
定年退職を見据えた資産形成は将来のことを考えた際に重要ですが、何から手をつければいいか悩む人も多いです。資産形成を円滑に進めるためのポイントと資産形成の方法をまとめました。定年退職後の生活を経済的に安定させるために、早いうちから資産形成を始めましょう。
資産計画の3つのポイント
計画を立てる際には目標や理由、リスク分散といった多角的な方向から検討するとうまくいきやすくなります。ここでは資産形成の3つのポイントを解説します。
(1)資産形成の目標を立てる
資産形成は目標を立てると進めやすくなるため、マイホーム購入費や子どもの大学進学費用の準備といった明確な目標を掲げましょう。
文部科学省の調査によると、子どもが高校まで公立に進学した際の学習費総額と国立大学の授業料の合計は816万5200円、幼稚園から高校まで私立に進学した際の学習費総額と私立大学の授業料の合計は2234万9723円です。お金を貯める理由や目標金額を明確にした上で、無理のない資産形成を始めてみてください。
(2)ライフイベントをまとめる
子どもの進学や、親の介護といった将来かかる可能性がある費用をあらかじめ予算立てておくと、資産形成がしやすくなります。家族のライフイベントを時系列で書き出して、お金が必要な場面を把握しておきましょう。
(3)リスクを分散させる
資産形成の一つの手段である投資は、「長期・分散・積立」に取り組むことがリスク回避につながります。計画を立てる際には意識してみてください。
40代から始める資産形成方法3選
資産形成を始めるといっても、どのようにしたらいいかわからないという人も多いでしょう。40代からでも遅くない、つみたてNISAや不動産投資といった資産形成方法を3つみていきましょう。
つみたてNISA
つみたてNISAは少額投資非課税制度であるNISAの1種類です。つみたてNISAの特徴は以下の2つが挙げられます。
●一定の投資信託を年間40万円まで購入できる
●最大20年間非課税で保有できる
通常の投資では運用益に約20%の税金がかかりますが、つみたてNISAの中で定められた条件を満たした利益に税金がかかりません。2024年からは「新NISA」として、つみたて投資枠と成長投資枠が併用可能となり、年間投資枠も拡大されます。40代から資産形成を始めたい人は検討してみてください。
不動産投資
不動産投資は少ない資金で安定した資産形成を作り上げたい人に向いているといわれる方法です。不動産投資のメリットは、インフレといった経済リスクに強く、住居者がいる限り収入の変動が少ない点です。他にも、投資資金が少なくてもローンが組めるため、大きな資産がなくても始められます。
株式投資
株式投資は知識が必要で難しいと敬遠する人もいますが、現在ではAIを活用することで初心者でも気軽に始められるようになりました。
株のトレーダー間で現在よく使われているロボアドバイザーは、資産の組み合わせなども提案してくれるため、専門的な知識を持ち合わせていなくても投資ができます。現在では1株からでも購入できる証券会社も登場しており、資金や知識に自信がなくても投資に参加できます。
まとめ
豊かな老後を送るためには、定年退職後の生活を見据えた資産形成が重要となります。子の進学や親の介護などライフイベントを把握した上で目標額を設定するなど、しっかりと計画を立てることで無理なく進めることができるでしょう。NISAや不動産投資などさまざまな資産形成方法の中から、自身に合ったものを見つけ、豊かで安定した老後を手に入れましょう。
出典
文部科学省 令和3年度子供の学習費調査の結果について
文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移
独立行政法人日本学生支援機構 令和2年度学生生活調査結果
金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAとは?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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