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製造業の平均給与はいくら? 初任給や退職金についても紹介

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月2日 23時10分

製造業の平均給与はいくら? 初任給や退職金についても紹介

製造業の求人には給与について記載されていますが、記載されている給与が高いのかは、平均を知っていなければわかりません。そのため、製造業の平均給与を知っておく必要があります。そこで本記事では、中小企業の製造業の平均給与について紹介します。初任給、退職金についても触れるので、参考にしてください。

製造業の平均給与

東京都産業労働局の「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)」によると、中小企業の所定内賃金の平均は、36万3904円です。所定内賃金は、いわゆる残業代を含まない賃金のことを指します。
 
残業代などの所定外賃金の平均は、3万2453円です。所定内賃金と所定外賃金を合計すると、39万6357円となります。この金額が中小企業の給与の平均です。
 
それでは、製造業の平均給与はいくらになるのでしょうか?同調査によると、製造業の所定内賃金は35万1229円です。また、所定外賃金の平均は2万4123円となっています。所定内賃金と所定外賃金の合計は、37万5352円です。
 
製造業の平均給与は、全体の平均給与よりも低いことがわかります。しかし、賃金総額に占める所定外賃金の割合は6.4%です。賃金総額に占める所定外賃金の割合が低いと、賃金が残業代に左右されないので、資金の計画がしやすいメリットがあります。
 
反対に、この割合が多いと、残業代が賃金総額の多くを占めてしまうので、賃金が安定しません。「教育・学習支援業」は15.5%、「運輸業・郵便業」は13.6%となっていて、製造業の割合は他の産業と比べると低いです。そのため、資金の計画がしやすい産業だといえます。
 

製造業の初任給の相場

同調査によると、中小企業の初任給の平均は、高校卒が19万873円、高専・短大卒が20万1389円、専門学校卒が20万1938円、大学卒が21万5809円となっています。
 
製造業の初任給の平均は、高校卒が18万3358円、高専・短大卒が19万5551円、専門学校卒が19万6461円、大学卒が21万2621円です。平均よりも低い水準ですが、大きな差はありません。製造業の初任給はほとんど平均的といってもよいでしょう。
 

製造業の退職金の相場は?

中小企業の退職金については、東京都産業労働局の「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)」でモデル退職金を公表しています。平均的なモデル退職金は、高校卒の場合に定年まで働くと994万円、高専・短大卒の場合は983万2000円、大学卒の場合は1091万8000円です。
 
製造業では、高校卒が999万6000円、高専・短大卒が1030万9000円、大学卒が1068万5000円となっています。平均的なモデル退職金と比べてみると、製造業は退職金が高いです。長く働くことができれば、多くの退職金を受け取ることができる産業といえます。
 

製造業は退職金が高く、安定した賃金を受け取れる業種

本記事では、中小企業の製造業の平均給与について紹介すると共に、初任給や退職金についても解説してきました。中小企業の製造業は、給与や初任給は平均よりも低い水準ですが、退職金が高い傾向にあります。
 
また、賃金総額に占める所定外賃金の割合は低いので、毎月安定した賃金を受け取ることができるようです。平均給与や製造業の給与の相場がわかれば、求人に記載されている給与が平均的なものなのか、わかると思います。本記事を参考に確認してみてください。
 

出典

東京都産業労働局 中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版) 3 平均賃金
東京都産業労働局 中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版) 5 モデル賃金
東京都産業労働局 中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版) 8 モデル退職金
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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