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近年、若者層に人気のデュアルライフとは? 魅力と成功するポイントを紹介

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月29日 5時10分

近年、若者層に人気のデュアルライフとは? 魅力と成功するポイントを紹介

「デュアルライフ」という生活様式を知り、いずれは自分も、と考えている人は多いでしょう。二拠点を行き来しながら希望の生活を実現するスタイルに、若者層を中心として注目が集まっています。   本記事では、デュアルライフの概要や魅力を紹介するとともに、成功するポイントも解説します。ぜひ参考にして、理想のデュアルライフをイメージしてみてください。

デュアルライフ=二地域居住とは

デュアルライフとは、メインの生活拠点とは別に、ほかの特定の地域に第二の生活拠点を設ける生活様式ことです。「二地域居住」「二拠点生活」と呼ばれることもあります。
 
例えば「普段は実家のある地域で家業を営み、定期的に別の地域で副業や趣味を楽しむ」「平日は都会で仕事をし、週末は田舎のセカンドハウスでのんびり過ごす」といったように、複数地域での暮らし方を組み合わせることで、希望するライフスタイルを実現できるのが、デュアルライフの特徴です。
 
デュアルライフは都市以外の地域への人の誘致・移動を図る手段としても注目されており、国土政策の1つとして国土交通省も推奨しています。
 

デュアルライフが注目されている理由

デュアルライフが注目されている大きな理由は次の2つです。


・地方暮らしへの関心が高まっていること
・コロナ禍を機に柔軟な働き方が可能になり1カ所に拠点を据える必要がなくなったこと

都会暮らしの価値観や生活を離れて、地方でのんびりのびのびと暮らしたいと考える人が増えていることが、デュアルライフへの注目が高まっている理由の1つです。加えて、コロナ禍を機にリモートワークなどの環境が整ったことも、デュアルライフへの憧れを実行に移しやすくしています。
 

デュアルライフの魅力を紹介

デュアルライフを選択して複数の地域を行き来する生活には、主に次のような魅力があります。


・都会を離れて地方暮らしができる
・生活にオン・オフのメリハリをつけられる
・新しい体験やコミュニティーと出会える
・災害時の避難先を確保できる
・将来的な移住を見据えてお試しができる

以下でそれぞれの魅力について1つずつ解説します。
 

都会を離れて地方暮らしができる

都会を離れて地方の生活を体験できる点は、都会の慌ただしい暮らしを忘れてのんびりした時間を持ちたい人にとって、大きな魅力でしょう。
 
また、都市部と比べると土地や物件の価格が安い、地元で収穫された食材を安価で手に入れられることがある、といった田舎暮らしならではのメリットも享受できます。
 

生活にオン・オフのメリハリをつけられる

拠点を2カ所に置くことで、仕事とプライベートなどオン・オフをきっぱりと区別しやすく、生活にメリハリがつく点もデュアルライフの魅力です。オン・オフを切り替えてリフレッシュできることで、プライベートが充実するだけでなく、仕事の質も高まるでしょう。
 

新しい体験やコミュニティーと出会える

新しい拠点を持つことで、地域特有の体験や新しい経験ができる可能性が高まります。これまでの拠点とは違う新しいコミュニティーや場に参加でき、人とのつながりが広がったり新たな価値観に触れられたりする点も魅力です。
 

災害時の避難先を確保できる

大きな災害にあってこれまでの生活環境が失われたときに、拠点が1つだと慣れない環境を避難先にするしかない可能性があります。もう1つなじんだ拠点を持っていれば、そちらへ避難して住み慣れた地域で生活する選択ができます。
 

将来的な移住を見据えてお試しができる

デュアルライフは、リタイア後の移住先として田舎暮らしを考えている場合などに、移住の候補地での生活を「お試し」するのにも最適です。現在の拠点を残しつつ移住後の生活を体感できるため「やっぱり肌に合わない」と感じたときには元の生活に戻れます。
 

デュアルライフを成功させるポイントは?

デュアルライフを成功させるためには、2カ所での生活を無理なく両立させる必要があります。そのためには、次のようなポイントを押さえることが大切です。


・生活のコストが増加することを考慮する
・二拠点目には本拠地から離れすぎないエリアを選ぶ
・本格的に拠点を設ける前に候補地にお試し滞在してみる

それぞれのポイントを詳しくみてみましょう。
 

生活のコストが増加することを考慮する

デュアルライフでは、住居の確保・維持のための費用が2カ所分かかるほか、拠点間を移動する際の交通費などの費用も発生します。
 
コストをあらかじめ試算して、二拠点での生活を維持できるかどうかよく検討しましょう。住まいのサブスクやシェアオフィスなど、デュアルライフにマッチしたサービスを活用する、地域ごとの支援制度を積極的に活用するなどの対策も有効です。
 

二拠点目には本拠地から離れすぎないエリアを選ぶ

二拠点目は、本拠地との往復が苦にならない距離を目安に選びましょう。本拠地から遠すぎる場所に拠点を持つと、移動に多くの時間やコストを費やすことになります。次第に負担に感じるようになり、足が遠のく原因になりがちです。
 

本格的に拠点を設ける前に候補地にお試し滞在してみる

拠点の候補地に短期間滞在して、地域の雰囲気や実際に暮らしてみたときの暮らしやすさなどを体験してみましょう。現地でその地域の良い点・悪い点に触れてみてから、拠点を構えるかどうかを検討することで、「イメージとかけはなれていた」という失敗を避けられます。
 

デュアルライフなら理想の働き方・暮らし方が実現できるかも

デュアルライフは、自分の望む生活スタイルに合わせて2つの地域に拠点を持ち、行き来する暮らし方です。
 
生活にメリハリがつけられる、新しいコミュニティーと出会えるといった魅力から、注目が集まっています。しかし、思ったよりコストの負担が大きい、地方暮らしがイメージと違った、などの失敗もあります。
 
事前にしっかりとシミュレーションして、後悔のないよう準備してから、二拠点生活をスタートすることが大切です。
 

出典

国土交通省 全国二地域居住等促進協議会
国土交通省 二地域居住
国土交通省 二地域居住ハンドブック
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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