結局「オール電化」と「電気ガス併用」はどちらがお得?料金とメリット・デメリットを解説
ファイナンシャルフィールド / 2023年4月30日 0時20分
物価高騰だけでなく、光熱費も高騰している昨今、家計の見直しは必須です。 そんななか、これから家を建てたり、リフォームをしたりする方もいらっしゃるでしょう。 その際「オール電化」と「電気・ガス併用」どちらがよいのかは、慎重に考えたいところです。 そこで、今回は「オール電化」と「電気・ガス併用」のそれぞれの料金やメリット・デメリットをまとめました。 果たして、最近話題の「オール電化」は、節約につながるのでしょうか!? データをみながら、実際に確認してみましょう。
「オール電化」と「電気・ガス併用」の料金比較
「オール電化」と「電気・ガス併用」の、それぞれの料金を比較してみましょう。
【オール電化の場合】
オール電化住宅での年間使用量の平均光熱費は、1ヶ月あたり1万4300円(2人家族)ほどです。
世帯人数が増えるほど、料金も上がります。
また、住居形態別にみてみると、一戸建ての1万6400円ほどであるのに対して、集合住宅では1万2900円ほどと、違いが出ています。
【電気・ガス併用の場合】
総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」によると、光熱費の月平均額は以下のとおりです。
●電気代 1万317円
●ガス代 4648円
※2人以上の世帯
この結果から「電気・ガス併用」の場合の光熱費は、1ヶ月あたり1万4965円になります。
世帯人数や住居形態によっても光熱費は異なりますが、「オール電化」と「電気ガス併用」で比較すると、665円ほどの差がありました。
年間にすると「オール電化」のほうが、7980円ほど安くなります。
ただし、最近は電気代が高騰しているため、今後の動向に注意が必要です。
現状では「オール電化」のほうが割安ですので、節約につながるといえるでしょう。
「オール電化」のメリット・デメリット
節約につながるとされる「オール電化」ですが、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
ここでは「オール電化」のメリット・デメリットをまとめました。
【メリット】
・光熱費を一本化できる
別にガス代を支払う必要がないため、手間とコスト削減につながります。
・火を使わないため、安心
小さなお子さんや年配の方のいるご家庭では、火を使わない分、安心です。
ただしIHでも、使い方によっては火災の原因になる可能性があるため、注意してください。
・災害時の復旧が早い
電気は、ガスや水道よりも復旧が早いとのデータがあります。
さらに断水時には、エコキュート内の水を利用できるというメリットもあります。
ただし、飲水はできません。
【デメリット】
・昼間に電気を多く使うと、光熱費が高くなる
一般的な電気料金プランは、夜間に比べると、昼間のほうが電気代は高く設定されています。
そのため、昼間に多く電力を使う家庭では、光熱費が高くなるかもしれません。
・初期費用がかかる
ガス給湯器の初期費用が20万円程度なのに比べて、エコキュートは機種や設置条件にもよりますが、40〜70万円程度かかるとされています。
さらに、エコキュートなどは設置に場所をとるため、十分なスペースが必要になります。
・停電時は使用できない
オール電化の場合、停電時には、電気はもちろん、お湯を沸かすこともできません。
万が一のときに備えて、災害用カセットコンロなどを用意しておくと安心でしょう。
「オール電化」は使い方を工夫することで光熱費節約につながる
「オール電化」と「電気・ガス併用」を比較すると、「オール電化」のほうが、光熱費が安くなることが分かりました。
しかし、使い方によっては光熱費が高くなる可能性があるため、工夫して使うことがポイントです。
例えば、なるべく夜に電気を使う(夜に洗濯するなど)ように意識することで、節約につながるでしょう。
しかし、一番大切なことは、ライフスタイルに合わせて選択することです。
メリット・デメリットをしっかりと理解して、どちらがよいのかを考えてみましょう。
出典
総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)Ⅰ家計収支の概況(二人以上の世帯)」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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