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マイナ保険証でなければ医療費がアップする? 健康保険証の利用登録方法は?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月30日 7時20分

マイナ保険証でなければ医療費がアップする? 健康保険証の利用登録方法は?

医療機関での対応が義務化された、マイナ保険証。マイナンバーカードを健康保険証として使用できるよう、医療機関等で導入の準備が進んでいます。過去にはマイナンバーカードの保険証を使うと医療費が高くなっていた時期もありますので、詳細を知っておきたいところでしょう。   本記事では、マイナンバーカードの保険証を使った場合の医療費の違いや、保険証の利用登録の方法などを解説します。医療費の負担軽減につなげるためにも、ぜひ参考にしてください。

マイナ保険証とは

 
マイナ保険証とは、マイナンバーカードを健康保険証として使用することです。患者の医療情報を有効に活用し、より良い医療を提供するための医療DXの基盤として誕生しました。従来の紙などでできた保険証に代わって、マイナンバーカードを医療機関での受診時に提示することで利用できます。
 
マイナ保険証はマイナンバーカードを持っているだけでは利用できず、健康保険証利用の申し込みが必要です。医療機関でマイナンバーカードを専用のカードリーダーに置くだけで、オンラインにて医療保険資格を確認できます。
 

2023年4月から 「マイナ保険証」の医療費は見直された

 
2023年4月からは、全ての医療機関や薬局において、マイナ保険証を利用して受診ができるようになりました。また、2022年10月より、マイナ保険証を利用した場合の自己負担額が改定され、従来の保険証で受診した場合よりも負担が減っています。これにより、マイナ保険証の利用で医療費が増える状況はなくなりました。
 
また、マイナンバーカードと健康保険証は一体化され、紙の健康保険証は2024年秋に廃止される予定です。現状では、全ての医療機関でマイナンバーカードを健康保険証として使える状況ではないものの、義務化されたことから徐々に準備が進んでいます。
 

マイナ保険証の使用にはメリット・デメリットがある

 
2023年4月時点では、マイナ保険証か紙の保険証のどちらかを選んで使える状態にあります。どちらの保険証を使ったほうがメリットは大きいのか、不安な点はないのかなど、よく考えてから使う保険証の種類を選びましょう。
 
本項では、「マイナ保険証」を使うメリット・デメリットそれぞれについて解説していきます。
 

マイナ保険証を使用するメリット

 
マイナ保険証を使用するメリットとして、特定健診や処方された薬の情報をマイナポータルから閲覧できることが挙げられます。また、マイナポータルからe-Taxに連携することで、確定申告の医療費控除で領収証の保管や提出の必要がなく手続きが簡単にできます。
 
医療機関においては顔認証で自動化された受付が行われるため、窓口での手続きがスムーズにできます。一定額以上の高額医療費の一時払いも必要ありません。また、年度替わりや転職などのライフイベント後でも、保険証を再発行する必要がありません。
 
さらに、正確なデータに基づく診療や薬の処方が受けられるため、医療の利便性や質が向上するという利点もあります。
 

マイナ保険証を使用するデメリット

 
「マイナ保険証」を使うデメリットは、マイナンバーカードを持ち歩く必要があることです。また、カードを紛失してしまった場合、再発行に時間がかかってしまいます。
 
マイナンバーカードの再交付が終了するまでの間など、例外的な事情により手元にマイナンバーカードがない状態で保険診療等を受ける場合には、別の手続きが必要になる可能性がありますが、どのような制度になるのかは未定です。
 
また、カードを持ち歩いて紛失や盗難に遭った場合、情報漏えいなどのリスクも考えられます。ただし、マイナンバーカードにはICチップがあり、パスワードを知らなければ使用できない仕組みになっており、簡単には悪用できません。リスク軽減のために、必ずマイナンバーカードとパスワードは別に持ち歩いてください。
  

「マイナ保険証」の利用登録方法と注意点

 
上述のとおり、マイナンバーカードは利用登録をすることで、マイナ保険証として使えるようになります。手元にスマートフォンや外付けカードリーダーなどのICカードリーダー機能を備えたデバイスがある場合は、マイナポータルから申し込めます。手元にICカードリーダー機能を備えたデバイスがない場合には、下記の場所で申し込めます。

●セブン銀行のATM
●医療機関や薬局の窓口に設置される顔認証付きカードリーダー
●各市区町村に設置される住民向け端末

利用登録を完了すると、「マイナ受付」のステッカーなどが貼ってある医療機関や薬局で、マイナ保険証を使用できます。
 

マイナ保険証のほうが医療費の窓口負担が軽い! 切り替えを検討してみよう

 
マイナ保険証を使って医療費を支払う場合、医療費の窓口負担額が軽減されるため、検討する価値はあります。ただし、マイナ保険証を使う場合、利用登録やマイナンバーカードが必要な点について理解が必要です。
 
利用登録は、マイナポータルやセブン銀行のATM、医療機関や薬局の窓口、各市区町村の住民向け端末等から申し込めます。申し込みを完了すると、マイナ受付のステッカーなどが貼ってある医療機関や薬局でマイナ保険証を使えるようになります。
 
マイナ保険証を使うメリットは、窓口負担額の軽減や切り替える必要がないことなどです。一方で、デメリットは、再発行に時間がかかることが挙げられます。
 
今後紙の保険証は廃止が決まっており、いずれはマイナ保険証への切り替えが必要です。利用登録方法や注意点を理解し、適切に使いこなしていきましょう。
 

出典

デジタル庁 マイナポータル マイナンバーカードが健康保険証として利用できます!
厚生労働省 オンライン資格確認の導入について(医療機関・薬局、システムベンダ向け)
デジタル庁 よくある質問:健康保険証との一体化に関する質問について
厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用について~医療機関・薬局で利用可能~
厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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