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【日本は9位】1世帯あたりの「家計純資産」世界ランキング 1位の米国は約3988万円!

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月30日 7時30分

【日本は9位】1世帯あたりの「家計純資産」世界ランキング 1位の米国は約3988万円!

国によって純資産の平均額は大きく異なります。 「純資産」とは、所有している資産総額から負債(住宅ローンやクレジットカード未払い分など)を差し引いたものです。   国別の家計純資産をみると、その国の経済状況がある程度分かるのではないでしょうか。   そこで今回は、OECD(経済協力開発機構)加盟国のうち35カ国の、1世帯あたりの家計純資産の順位をご紹介します。 さらに、国によって資産(金融資産)の内訳が異なることが判明しました。   家計純資産額から、各国の経済状況をみてみましょう。

35カ国のうち、日本は9位 世界の家計純資産額ランキング

OECD加盟国のうち35カ国の上位5カ国と、日本のそれぞれの家計純資産額をみてみましょう。
 
図表1

順位 国名 家計純資産額
1 米国 30万1955ドル(約3988万円)
2 スイス 22万1710ドル(約2928万円)
3 デンマーク 21万958ドル(約2786万円)
4 スウェーデン 17万1856ドル(約2270万円)
5 オランダ 16万2721ドル(約2149万円)
9 日本 13万93ドル(約1718万円)

※OECD Data「Household net worth」をもとに筆者作成
2023年4月時点での為替レートにて計算
 
とくに米国は、今までのOECDのデータを確認してみると、1995年から2021年まで、首位を独占していることが分かりました。
一方日本は、年々ランキングが下がりつつあります。
 
この2つの国の違いは、どこにあるのでしょうか?
次の章で、純資産の内訳をみてみましょう。
 

国によって総資産の内訳が大きく異なる!?

日本銀行調査統計局は、2022年3月末時点での、日本・米国・ユーロエリアの純資産額のうち、金融資産にあたる内訳を発表しました。
ここでは、日本と米国の金融資産内訳を比較してみましょう。
 
日本では「現金・貯金」が54.3%を占め、「株式」が10.2%、「投資信託」が4.5%との結果となりました。
対して米国は「現金・貯金」が13.7%、「株式」が39.8%、「投資信託」が12.6%と、株式と投資信託が大半を占めています。
 
日本と米国を比較すると「現金・貯金」と「投資関係」の割合が、ほぼ逆になっていることが分かります。
 
この結果から、日本で投資を行っている人の割合はまだまだ少なく、対して米国では、投資によって資産を増やしているという背景が、浮き彫りとなりました。
 
実際に米国の家計純資産額ランキングは1位ですので、投資をうまく活用することで、資産を増やすのもよいかもしれません。
 

ランキング1位の米国は「投資」によって資産を増やしている

今回の結果では、米国が家計純資産額ランキング1位となり、1995年から順位は変わっていません。
一方で日本は、今回は9位と、年々ランキングは下降傾向にあります。
 
この背景としては、日本では金融資産をそのまま預貯金として保管している割合が多く、米国では投資などで資産を増やしていることが、原因として考えられます。
 
このことから、金融資産は預貯金として保管しつつ、株式や投資をうまく活用しながら、バランスをとっていくことが必要なのかもしれません。
 

出典

OECD Data「Household net worth」
日本銀行 統計 資金循環 日米欧比較「資金循環の日米欧比較」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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