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積立利率変動型終身保険や変額終身保険とはどんな保険? 加入に向いている人とメリット・注意点は?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月30日 22時50分

積立利率変動型終身保険や変額終身保険とはどんな保険? 加入に向いている人とメリット・注意点は?

終身保険はもともと、葬儀代や残された家族が故人の身辺整理を行う費用を賄うために加入する保険です。しかし、異次元の金融緩和によって超低金利が続く日本では、貯蓄性の高い保険商品を中心に資産運用の一つとして注目を集めつつあります。   そこで、本記事では貯蓄性の高い終身保険として代表的な「積立利率変動型終身保険」と「変額終身保険」を紹介していきます。

積立利率変動型終身保険ってどんな保険?

「積立利率変動型終身保険」とは、解約返戻金でもらえる金額が将来の市場金利によって変動する終身保険です。一般的な終身保険の積立利率は、加入時に定められる予定利率によって決められています。つまり、もし解約した場合に受け取れる解約返戻金や万一が起こったときにもらえる死亡保険金の金額は、加入時にすべて確定しているのです。
 
それに対して積立利率変動型終身保険は、市場金利に応じて定期的に積立利率が見直されます。そのため、金利上昇局面になると基本的に積立利率も上昇し、契約当初よりも死亡保険金や解約返戻金で受け取れる金額が増える可能性があるのが特徴です。
 

変額終身保険の仕組みとは

変額終身保険とは、契約者が支払った保険料の一部を保険会社が特別勘定として投資信託などで運用し、その運用実績に応じて保険金や解約返戻金が変動する終身保険です。つまり、運用成績が良ければ契約当初の見込みよりも受け取れる解約返戻金や満期保険金などが増えます。
 
一方で、運用成績が悪いときは、一般的な定額保険に比べて受け取れる金額が減る可能性もある商品です。保険料には保険金の最低保証額が含まれているため、仮に積立金額が払込保険料の合計を下回った場合でも、基本保険金額(一時払保険料)以上は保証されます。
 

どんな人に向いている?

積立利率変動型終身保険と変額終身保険は、どちらも基本的に運用成績次第で通常の終身保険より受け取れる保険金や解約返戻金が増える可能性のある保険です。
 
一般的に景気が良くなりすぎる(インフレが進みすぎる)と、それを抑制するために市場金利も引き上げられます。つまり、積立利率変動型終身保険と変額終身保険はインフレが進む状況において有利になりやすい保険です。
 
一方で、経済状況が思わしくなく、景気刺激策の一環として低金利が続く局面においては、運用成績が悪くなりやすくいので、あまりおすすめできません。
 
以上のことから、積立利率変動型終身保険と変額終身保険が向いているのは、ある程度の資産運用に関する知識をもっている人だといえます。たしかに、どちらの保険も運用そのものは保険会社にお任せできるので、知識がない人でも資産運用しやすいと考える人もいるかもしれません。
 
ただし、その場合は一般的な終身保険よりも将来受け取れる金額が減る可能性があるリスクもしっかり把握しておくことが大切です。万一のために貯金や私的年金など、他の金融商品での備えをするなどの対策も検討しておきましょう。
 

商品の内容をよく確認してから判断しよう

積立利率変動型終身保険と変額終身保険は好景気やインフレ局面において、一般的な終身保険よりも有利になりやすい商品です。ただし、運用成績が悪ければ満足のいく解約返戻金や保険金を受け取れないリスクもあります。
 
そもそも保険は万が一のことがあったときに備えて加入する商品です。加入にあたっては必ず事前に内容をよく理解し、自分に合った商品であることを確認してから契約しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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