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【留年】留年してしまったのですが、奨学金はどうなりますか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月1日 2時40分

【留年】留年してしまったのですが、奨学金はどうなりますか?

大学などに進学する際に、奨学金を借りている学生は多くいて、奨学金によって学費や生活費などを支払っているケースは少なくありません。しかし、中には、奨学金を借りて大学進学した後に、さまざまな理由で留年してしまう学生が一定数存在しています。   奨学金は、留年した場合でも継続して借りられるのか、借りられないならばどうすればいいのかについて、本記事では解説しますので、参考にしてください。

大学進学後に留年した場合

大学進学後に留年した場合は、原則として奨学金は停止されることがほとんどであり、その理由は、奨学金は大学などで勉強するために貸し出されているからです。奨学生の学修状況や生活状況・学校成績などは、在籍している大学などを通じて、奨学金を出している日本学生支援機構に定期的に報告されます。
 
学校側から報告された内容を参考に日本学生支援機構が判断して、奨学生一人ひとりに適格認定をするためです。適格認定とは、奨学金を継続的に貸与しても問題ないかを決める基準であり、「継続」「廃止」「停止」「警告」の4段階で評価されます。
 
適格認定では、「修業年限で確実に卒業又は修了できる見込があること」と定義されているため、留年した場合は、修業年限での卒業が不可能になります。結果的に、留年してしまうと奨学生としての権利が失われ、奨学金の貸与を継続的に受けられなくなります。廃止された場合は、ただちに奨学金の返還が始まるため、生活などに対する負担も大きくなるでしょう。
 

奨学金が廃止した場合の学費はどうするか

留年して、奨学金が廃止された場合は、翌年度以降の学費などを支払えないだけではなく、奨学金を生活費などにも使用していたならば、生活の維持自体が困難になります。そうなった場合は、奨学金以外の方法で学費や生活費などを用意しなければなりませんが、大学で勉強しながら用意することは、かなりハードルが高いといえるでしょう。
 
では、実際にどういった方法で学費の準備をすればいいのかについて、紹介します。
 

アルバイト

アルバイトによって学費を稼ぐという方法が考えられる一方で、アルバイト量などを増やした状態で、単位を取得することは難しいといえます。
 
留年してしまった原因は、人によってさまざまでしょうが、アルバイトをしながら大学に通うには、それ相応の体力や精神力が求められます。学費と生活費を稼ぐためにアルバイトをたくさんしながら、留年してしまった分を挽回できるだけの単位の取得が必要になります。
 

ローンを利用する

ローンを利用して、学費や生活費を準備するという方法も、一般的な方法として考えられますが、金融機関などに相談して審査を受けなければなりません。
 
奨学金ではかなり金利が低く抑えられていますが、ほかのローンでは金利が高く設定されている傾向にあります。ローンの金利によっては、借りた金額の倍近い返済総額になる可能性も十分にあると認識しておきましょう。
 

大学を退学する

大学卒業までの残り単位数によっては、複数年の留年が必要になるケースもあるようです。また将来的に、4年生の時点での残り単位数が多すぎれば、就職活動などができなくなり、結局、就職浪人してしまうリスクも高くなります。
 
一方で、留年してしまった時点で、大学を退学する学生も多いようです。残っている単位数なども含めて、総合的に考えて決定しましょう。
 

まとめ

留年してしまった時点で、奨学金が廃止されることはほとんど決定的であり、奨学金以外の方法で、学費の準備をしなければなりません。奨学金は、第一種奨学金ならば無利子で、第二種奨学金でも低利子で借りられるため、奨学金が廃止されると、さまざまな負担が大きくなります。基本的には、大学を留年しないように、しっかりと単位を取得することが大切です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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