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「1500円の歯みがき粉」ってぜいたくですか?「年収320万」なら節約すべきでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月1日 10時10分

「1500円の歯みがき粉」ってぜいたくですか?「年収320万」なら節約すべきでしょうか…?

むし歯や歯周病などで歯科医院を訪れた際に、歯科医師から良い歯磨き粉をすすめられたという人もいるでしょう。しかし、良い歯磨き粉の中には、一般的な歯磨き粉の、10倍近くの価格で売られているものもあり、戸惑った経験があるという人もいるのではないでしょうか。   本記事では、年収320万円で東京23区内の7万円の物件に住む人が、1500円の歯磨き粉を買うことで家計に負担をあたえないのかどうかについて解説します。

1本1500円の歯磨き粉はどんなもの?

総務省の小売物価統計調査をみると、歯磨き粉100グラムあたりの価格は140円前後で推移しています。しかし、歯周病を予防する目的の成分が配合された商品の中には、1500円前後するものも複数あります。ECサイトをみると、それ以上に高額の商品も販売されているため、1500円の歯磨き粉が高すぎるわけではありません。
 
また、1500円前後の歯磨き粉の中には高濃度のフッ素化合物を配合していて、むし歯や歯周病予防の効果が期待されるものもあります。日本では、2017年から配合できるフッ素化合物イオン濃度の上限が、従来の1000ppmから1500ppmになりました。このような商品の中には、通常の歯磨き粉よりも価格が高くなるものも存在します。
 

1本1500円の歯磨き粉を買い続けるのは比較的容易

手取り年収を、税引き前の年収の8割と仮定すると、年収320万円の人の手取り年収は256万円で、1ヶ月あたりの手取り収入は21万3333円となります。このうち家賃を7万円とすると、生活費や貯蓄にあてられるのは14万3333円です。
 
一方、総務省の家計調査(2022年)をみると、1人暮らしの勤労者世帯における、1ヶ月あたりの消費支出の額は17万8434円(うち、家賃地代を含む住居費の合計は3万2314円)でした。
 
住居費を除くと、1ヶ月にかかる消費支出の平均は14万6120円です。このことから、年収320万円の人が貯金をしながら都内で1人暮らしをするのであれば、節約を意識しなければいけないことが分かります。また、1人暮らしの勤労者が1年にかける歯磨き粉の平均金額は1688円であることを考えると、1500円の歯磨き粉は高いといえるでしょう。
 
ただし、節約しなければならないから高級品を買ってはいけないわけではありません。節約しなければならないけれども、1本1500円の歯磨き粉を使いたいのであれば、ほかで節約すればよいだけです。
 
歯磨き粉は、1回の歯磨きで約1グラムを使用することを想定して、有効成分などを配合しているそうです。1日3回は歯磨きをしたとしても、1ヶ月で1本を使い切りません。歯磨き粉は毎月何本も買うものではないため、毎月大量に消費するものと比べたら、買い続けるのは比較的容易だといえるでしょう。
 
ちなみに、1人暮らしの勤労者世帯で1年間にかかる歯科診療代は1万4133円でした。1500円の歯磨き粉を使ったことで、歯科診療代が少なくなったなどの節約効果を得られる人も、中にはいるのではないでしょうか。
 

節約は必要だが買えないわけではない

年収320万円で、都内で1人暮らしをする場合、生活費の節約は必要です。だからといって、高い商品を買ってはいけないわけではありません。ほかのところを切り詰める必要はありますが、歯磨き粉は1ヶ月に何本も使うわけではないため、同じ商品を買い続けることも困難とまではいえません。自分が毎月使える額をきちんと計算した上で、やりくりしていくことが大切です。
 

出典

総務省 小売物価統計調査(2023年3月)

総務省 家計調査2022年 単身世帯1世帯当たり1か月間の収入と支出

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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