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【住宅ローン】「頭金あり・なし」で金利負担に約70万円の差が!? 返済シミュレーションをもとに解説!

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月2日 11時0分

【住宅ローン】「頭金あり・なし」で金利負担に約70万円の差が!? 返済シミュレーションをもとに解説!

「住宅ローンを利用してマイホームを購入したい」と思ったら、頭金をためようとする人が多いでしょう。実は、頭金がなくても住宅ローンを組むことは可能です。しかし、頭金を用意するか否かで毎月の支払額や金利負担が異なります。本記事では、住宅購入に必要な頭金の目安や、頭金あり・なしの返済シミュレーションを紹介します。

住宅購入で必要な頭金の目安

住宅購入で必要な頭金の目安は、物件価格の10~20%程度です。しかし、厳密には物件の種類によって異なります。住宅金融支援機構「2021年度 フラット35利用者調査」で発表された、物件種類別の頭金(手持ち金)と物件価格に対する頭金の割合を図表1にまとめました。
 
図表1
 

物件の種類 物件価格 頭金 頭金の割合
注文住宅 3572万円 597万円 16.7%
土地付き注文住宅 4456万円 412万円 9.2%
建売住宅 3605万円 270万円 7.5%
マンション 4529万円 786万円 17.4%
中古戸建て 2614万円 215万円 8.2%
中古マンション 3026万円 419万円 13.8%

 
住宅金融支援機構 2021年度 フラット35利用者調査を基に筆者作成
 
図表1を見ると、注文住宅やマンションの購入には、頭金が15~20%程度と高い割合で必要となります。反対に、建売住宅や中古戸建て、土地付き注文住宅の購入には、頭金が10%前後で済んでいることが分かります。
 
頭金の目安は前述のとおりですが、住宅購入後は固定資産税や火災保険料、病気やけがなどで収入が減少したときに備える予備費などが必要です。頭金を支払う場合は、今後の支出も考慮して生活にゆとりができる額にしましょう。
 

頭金あり・なしで金利負担に約70万円の差が出る

住宅購入は、頭金の用意ができなくても住宅ローンを組むことが可能です。しかし、頭金あり・なしでは、毎月の返済額や金利負担に差が出ます。具体的に頭金なしと頭金10%ありのケースの違いを見ましょう。
 
図表2は、3000万円の住宅を購入する場合で、頭金なしと頭金10%(300万円)ありの場合です。どちらも返済期間は35年、金利は全期間固定の1.2%でシミュレーションします。
 
図表2
 

頭金なし 頭金あり
頭金 0円 300万円(10%)
借入額 3000万円 2700万円
借入期間 35年
金利 1.2%(全期間固定)
毎月の返済額 8万7510円 7万8759円
返済総額 約3675万円 約3308万円
金利総額 約675万円 約608万円

 
筆者作成
 
毎月の返済額は、頭金なしと頭金ありを比べると8751円の差があります。金利総額を比べた場合は、約70万円の差です。35年の長期的な視点で見ると、金利負担に与える頭金のあり・なしの影響は大きいことが分かります。
 

自分の状況にあわせて頭金あり・なしを選択しよう

住宅を購入する際は、頭金を用意したほうが毎月の返済額や金利負担を抑えられます。しかし、自己資金を用意できない人は、無理せず頭金なしを選択するのも1つの方法です。頭金あり・なしを選ぶのに正解はありません。自分や家族のライフプランを考慮した上でベストな選択をしてみましょう。
 

出典

住宅金融支援機構 2021年度 フラット35利用者調査

 
執筆者:新川優香
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士

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