積立投資の値下がりが心配…。投資信託を利用して損をせずに資産形成を成功させるには?
ファイナンシャルフィールド / 2023年5月5日 11時10分
少額から積み立てられて、投資初心者にも人気の「投資信託」。しかし「相場が下がるのが怖くてなかなか始められない」「投資信託を始めたものの、相場の値下がりが心配」という不安を持っている方もいるでしょう。 そこで本記事では、投資信託で積立投資するメリットや、積立投資を始める際のポイントを紹介します。投資信託の積立を始めたばかりの方や、これから始めようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
投資信託で積立投資するメリットとは?
そもそも投資信託とは、不特定多数の投資家からお金を集めて、投資のプロが運用する金融商品です。投資対象は商品(ファンド)によってさまざまで、国内外の株式、債券、リート(不動産投資信託)など多岐にわたります。
投資信託では、定期的に一定の金額を積み立てる「積立投資」が可能です。積立投資のメリットは、長く積み立てることで値動きのリスクを抑えられること。毎月購入する金額が決まっているため、商品の価格が高いときは少なく、安いときには多く購入します。
この投資手法を「ドル・コスト平均法」といいます。これにより購入価格が平均化され、一時的に値下がりしても大きく損をしにくい仕組みとなっているのです。
投資信託の積立投資で損をしないための3つのポイント
投資信託で積立投資する際は、以下のポイントを意識しましょう。
ポイント1:値動きに一喜一憂しない
投資信託は金融商品である以上、常に値動きするものです。ただし、一時的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で考えることをおすすめします。
金融庁の調査によると、新型コロナウイルスの影響で一時的に相場が下落した2020年3月末は、投資信託の運用損益がプラスとなっている顧客の割合が約3割となっていましたが、その後の市場の回復により、1年後の2021年3月末には運用損益がプラスとなっている顧客の割合は約8割まで戻っています。
一時的に値下がりしたからといってすぐに売却してしまっては、その後の値上がりのチャンスを逃す可能性もありますし、ドルコスト平均法の効果も薄くなってしまいます。
ポイント2:手数料の安い商品を選ぶ
投資信託で積立投資するなら、手数料の安い商品を選ぶことも大切です。投資信託には、購入時にかかる「販売手数料」や、運用期間中に毎日資産から差し引かれる「信託報酬」といった手数料があります。
投資信託の中には、販売手数料がかからない「ノーロードファンド」という商品もありますが、信託報酬は必ずかかる手数料です。運用期間が長ければ長いほど信託報酬のコストはかさむので、同じジャンルのファンドの中で、比較的安いものを選んで積み立てるとよいでしょう。
ポイント3:資産を分散して投資する
投資には、「卵は1つのカゴに盛るな」という有名な格言があります。特定の商品だけに投資せず、複数の資産に分散投資してリスクを抑えましょうという教訓です。
投資信託で分散投資する際は、投資対象(株式・債券など)や、投資先の国(国内、先進国、新興国など)の異なる商品に分けて積み立てるとよいでしょう。
また、投資信託の中には1つの商品で複数の投資対象や国に投資する、「バランスファンド」というものもあります。自分で複数の商品を選ぶのが難しい方は、このような商品を選ぶのも一案です。
まとめ
投資信託の積立投資は、長期的な資産形成に向いた運用方法です。一時的な値動きに気を取られず、長い視点を持ってじっくり資産形成していきましょう。
今回紹介したポイントをふまえて、リスクやコストを抑えながら資産形成することを検討してみてください。
出典
金融庁 投資信託の共通KPIに関する分析について(令和3年3月末基準)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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