球児の親御さんは気になる?高校野球の「全寮制高校」にかかる費用を解説
ファイナンシャルフィールド / 2023年5月8日 10時30分
子どもが野球の強豪校に入学するとなると、気になるのはその費用です。全寮制の高校であれば、毎月出ていく金額や、高校3年間で必要になる金額は大きなものになります。 今回は、高校球児の親御さんであれば気になる、高校野球に必要な費用について、細かく紹介します。
全寮制の強豪校にかかる費用一覧
全寮制ではなくても、野球の強豪校はお金がかかります。制服や入学費といった通常の学校生活に必要な費用、そして、入寮費や毎月かかる寮費など、こまごまとお金が必要になります。公式ユニホームなどは、一度購入すればしばらくは着用できますが、寮費などは毎月かかるものです。
毎月の費用はどうしても高額になってしまいますので、全寮制の強豪校に入る予定ならば、ある程度の経済的な準備が必要となります。
入学金や制服といった学校生活に必要な費用
野球の強豪校とはいえ、野球以外の学習もありますので、授業料もかかります。例えば、仙台育英高校では、2023年度の入学金は5万円、入学時に必要な施設設備費は14万円、授業料その他は年間でおおよそ65万円になります。もちろん学校によっても大きく前後しますので、参考程度と捉えておくと分かりやすいでしょう。
入寮費や寮費、父母会費
野球のために寮生活をするとなると、初回の入寮費や毎月必要になる寮費がかかります。学校によって、条件や設備も異なりますので、費用も大きく変わります。さらに、父母会費という費用が発生する学校もあります。
公式ユニホームや保護者のユニホーム
野球をするうえで、学校が指定するユニホームがあります。帽子やズボンといった一式が、1万5000円ほどかかるようです。
さらに、子どもたちだけではなく、保護者も同じTシャツを着用して、応援する学校が多いようです。ジャージーやタオル、メガホンなどの応援グッズに加え、応援席で快適に過ごすための防寒着も必要です。細かい出費ではありますが、細かいものが非常に多くなりますので、合計10万円程度かかるようです。
練習着やグローブ、バットなどの野球に必要なもの
野球をするうえで、グローブ、バットといった道具の費用が必要になります。練習着やスパイクといったものも必要ですが、球児の成長や破損状況によっては買い替えることになります。グローブはよいものなら5万円程度しますが、よいものは壊れにくく、3年間利用できるため、最初によいものを購入するという方法もあります。
バットは安いもので1本あたり1万円程度、高校3年間で平均4本程度買い替えますので、3年間で必要な金額は4万円ほどになります。スパイクは1足1万円程度で、これも半年ごとに買い替えると考えますと、3年間で6足の購入、合計6万円になります。
これだけでも15万円近い金額になりますが、このほかに練習着やアンダーシャツ、キャップやベルトといった細かいものも必要になり、合計すると30万円近い金額が必要になります。
交通費や甲子園出場の費用
甲子園に出場するようになれば、当然そのぶんの費用もかかります。会場に行くまでの交通費はもちろん、甲子園出場が決定すると、寄付が必要になる場合もあります。出場選手の旅費などは出されますが、そのほかの応援生徒の分の旅費や応援費用は出ません。そのぶんは寄付でやりくりするため、勝ち進めば、そのぶん寄付を集める必要が出てきます。
さらに、保護者が甲子園球場にかけつけるのならば、その交通費は自腹となりますので、住んでいる都道府県によっては、10万円近い金額が必要になります。
毎月10万円前後、高校3年間で300万円近い金額
全寮制の野球強豪校に入学させた場合、学校によっては、寮生活に毎月5万円から10万円前後、3年間で300万円近い金額が必要になります。
一見すると、お金がかかるようにみえるため、それなら全寮制ではなく、家から通ったほうがいいのではないかと思われがちですが、実は、全寮制のほうが安く済む可能性が高いようです。
実は寮生活のほうが安く済む?
学校によって寮費もさまざまですので、必ずしも寮費のほうが安くなるとはいえないのですが、成長期にスポーツの強豪校に入れば、基礎体力作りが重要になります。当然、食事には神経質になりますし、食事の量も大幅に増えることになります。
練習に励めば、そのぶん練習着が泥で汚れて洗濯の回数も増え、汚れがひどすぎると泥が詰まるなどして洗濯機の故障にもつながります。自宅から通うと手間も費用もかかりますが、全寮制に入れば、あとは学校が全て管理してくれますので、気持ちに余裕ができます。
高校野球はお金がかかる!
全寮制であっても、自宅から通う場合であっても、高校野球には必要な道具や甲子園の出場などで、どうしたってお金がかかります。子どもが高校野球をやりたいと主張したら、まずは必要な費用を、保護者がしっかりと把握しておくことが重要になります。
高校野球に必要な金額を把握し、子どもが不自由なく野球に励めるように、しっかりとサポートしましょう。
出典
仙台育英高校 入学検定料・特典内容・学費等
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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