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製造業の労働時間は長い?賃金はいくら?

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月17日 23時0分

製造業の労働時間は長い?賃金はいくら?

転職先に製造業を考えている場合、労働時間や賃金も気になるところです。製造業は労働時間が長い、賃金が低い、という印象を持っている人も多いのではないでしょうか?   そこで本記事では、製造業の労働時間や賃金がどのくらいなのかについて解説していきます。

「製造業」の1週間の平均労働時間は?

1週間の平均労働時間について、厚生労働省の「令和3年就労条件総合調査」で公表しています。同調査によると、全業種での1週間の所定労働時間は、平均で39時間25分です。また、産業別に見てみると、「金融業,保険業」が38時間19分で最も短く、「宿泊業,飲食サービス業」が 40 時間 3分で最も長くなっています。
 
それでは、「製造業」の1週間の所定労働時間は何時間なのでしょうか?
 
同調査によると、製造業は、39時間27分です。平均が39時間25分だったので、ほぼ平均と同じくらいの労働時間だとわかります。製造業は労働時間が長い、というイメージがあるかもしれませんが、決してそうではありません。製造業も働き方改革によって、労働時間が改善されています。
 

製造業での「週休2日制」の浸透は?

また、同調査では週休制の形態についても公表しています。「何らかの週休2日制」を採用している企業の割合は83.5%となっており、このうち「完全週休2日制」を採用している企業割合は48.4%となっています。令和2年の調査では、それぞれ82.5%、44.9%でした。そのため、週休2日制を採用している企業が多くなっていることがわかります。
 
全体的に週休2日制を採用している企業が多くなっているので、製造業でも同じことがいえそうです。そのため、製造業も週休2日制が浸透してきているので、働きやすい環境になっていると考えられます。
 

製造業、有給休暇の取得状況は?

有給休暇の取得状況も、働き先を考えるうえで重要な要素です。同調査では、有給休暇の取得状況についても調査しています。2020年の1年間に労働者が取得した日数は10.1日です。これは、調査を開始してから過去最高のようで、有給休暇を取得しやすくなっています。
 
取得率を産業別にみると、「電気・ガス・熱供給・水道業」が73.3%と最も高く、「宿泊業,飲食サービス業」が 45.0%と最も低くなっています。製造業では11.4日です。平均の10.1日を上回る日数を取得可能なので、製造業は有給休暇を取得しやすい環境だといえます。
 

製造業の「賃金」はどのくらい?

厚生労働省が公表している「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」では、令和3年の労働者の平均賃金や産業別の平均賃金について調査しています。
 
令和3年の、一般労働者の月間の平均賃金は、30万7000円です。男女別では、男性が33万8000円、女性が25万1000円でした。
 
同調査によると、令和3年の製造業での月間の平均賃金は男女計30万8500円です。一般労働者の平均賃金よりも高いことがわかります。
 
また、製造業の平均賃金を男女別で見てみると、男性32万7600円、女性が23万7200円となっています。男女別では平均よりも低くなっていますが、ほとんど変わらない水準です。製造業は、賃金面でも平均と変わらないので、働き甲斐がありそうです。
 

製造業は労働時間が短く、賃金は高い!

製造業は、労働時間が平均よりも短く、賃金は平均よりも高いということがわかりました。また、有給休暇も平均よりも取得しやすいので、プライベートと両立できる働きやすい環境だといます。そのため、労働時間や賃金のことを重視している場合は、製造業も選択肢に入れることをおすすめします。
 

出典

厚生労働省 令和3年就労条件総合調査
厚生労働省 令和3年就労条件総合調査 結果の概要
厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査の概況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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