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「ドライヤー」は家電製品のなかでも電気代が「高い」って本当? 電気代を検証してみた

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月11日 10時10分

「ドライヤー」は家電製品のなかでも電気代が「高い」って本当? 電気代を検証してみた

家電にはさまざまなものがありますが、消費電力も製品によって異なります。大きい家電だと消費電力が多いのもうなずけますが、中には小さくても消費電力が大きいものがあるので要注意です。その代表的なものとして、ドライヤーがあげられます。   今回は、ドライヤーの消費電力はどれくらいなのか、どうすれば消費電力を抑えられるのか、詳しく解説します。 

ドライヤーの消費電力は1000W!

地球温暖化防止活動推進センターによると、ドライヤーの消費電力はおおむね1000Wです。この量は、掃除機やオーブントースターとほぼ同程度になります。6畳用エアコンが450W、洗濯機が400W、冷蔵庫が200〜300Wなので、それらと比較してもずっと消費電力が大きいことが分かるのではないでしょうか。
 
もちろん、消費電力量は消費電力だけでなく、使用した時間によっても決まります。そのため、1日を通した場合には冷蔵庫のほうがずっと消費電力量が大きくなりますが、ドライヤーは1日わずか10分程度しか使用していなくても、それなりの消費電力量となってしまうのです。
 
ちなみに、電気代の計算式は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」です。これを1000W(1kW)のドライヤーにあてはめてみましょう。
 
料金単価は1kWあたり28円、毎日10分使用するとします。その場合、「1kW×(10÷60)時間×28円」で約4.67円、1ヶ月だと140円程度、1年だと1680円程度です。より消費電力の大きなドライヤーの場合、年間2000円程度になる可能性もあります。また、家族3人が毎日10分ドライヤーを使用した場合には、年間で5000円近くにもなってしまうのです。
 

ドライヤーの消費電力の節約方法とは?

それでは、どのようにしてドライヤーの消費電力を節約すればよいのでしょうか。その際、注意するべきポイントは、何よりも使用する時間です。先述したように、電気代の計算式は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」です。
 
消費電力と料金単価は自分では変えられないので、使用時間を減らせばよいわけです。ドライヤーであれば、10分ではなく5分で使用を終えれば、電気代は半額になります。
 
ドライヤーの使用時間を減らすための方法として最初にあげられるのは、あらかじめ髪をタオルでよく拭いておくことです。そうすれば、ドライヤーの風で乾かす時間を短縮できます。乾いたタオルを頭にかぶってドライヤーをかけるのもよいでしょう。そうすると水分がタオルに吸収されるため、早く髪が乾きます。
 
また、気温の低い場所でドライヤーを使用する、というのも1つの方法です。気温の高い場所よりも、気温の低い場所の方が乾燥しやすいからです。そのため、お風呂に近い脱衣所で髪を乾かすのではなく、どこか別の気温が低い場所で乾かすようにしましょう。
 

身近なところから節約を始めよう!

ドライヤーは小さくとも消費電力が大きいので、長時間使ったり家族の複数人が使ったりするとそれなりの電気消費量になってしまいます。髪を乾かす時間が長い人や家族が多いという人は、たかがドライヤーなどと侮らず、少しでも使用時間を減らせるように努力しましょう。そのような行動が、電気代の節約や省エネにつながります。
 

出典

クール・ネット東京 東京都地球温暖化防止活動推進センター 家庭の省エネハンドブック2022

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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