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母から「自分にもしものことがあったら…」とお金の隠し場所を教わりました。税金的に大丈夫なのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月12日 10時20分

母から「自分にもしものことがあったら…」とお金の隠し場所を教わりました。税金的に大丈夫なのでしょうか?

銀行などに預けず、家のなかでこっそりとお金を保管している人もいるでしょう。このようなお金はいわゆる「タンス預金」などと呼ばれるもので、万一の入院や葬式などの費用にあてようと考える人も少なくありません。   もし、家族からタンス預金のお金の隠し場所を教わった場合、「税金の面で問題はないのだろうか?」と不安になると思います。そこで、本記事ではタンス預金は税金の面で問題があるのか、解説します。

自宅に隠しているお金は税金の面で問題がある?

自宅内で保管する現金、いわゆる「タンス預金」は税金の面で何らかの問題があるのでしょうか。結論からいうと、現金を銀行に預けても自宅内で保管しても個人の自由です。ただし、現金の持ち主が死亡した場合などに、税金の問題が発生する可能性があります。
 
例えば、隠していた現金の持ち主が亡くなり、そのお金を相続する場合は相続税の課税対象となります。銀行に預けずに自宅内で保管している現金も相続税の課税対象に含まれるため、相続財産として相続税を計算する必要があるのです。
 
葬儀代などにあてるため、親の隠し財産を子どもが受け取る場合などは注意が必要になるでしょう。タンス預金は「税務署には知られないはず」と考え、相続税計算から除外しようとする人もいるかもしれません。しかし、税務署にばれた場合、ペナルティーの税金が発生してしまいます。税務調査などで指摘されないよう、不正となりそうなことはしないようにしましょう。
 

自宅にお金を隠しておくデメリットや注意点


 
自宅にお金を隠しておくことは、実はさまざまなデメリットや危険性があります。ここでは、自宅に現金を隠しておく代表的なデメリットをいくつか紹介します。
 

・災害などでお金を失うおそれがある

自宅内保管だと、火災や地震、水害などが発生した場合にお金を失うおそれがあります。銀行に現金を預けておけば、万一の災害発生時にも預金は守られるでしょう。自宅で保管している現金は基本的に火災保険や地震保険などの対象外です。災害が起きて現金が燃えたり、洪水に流されたりしても諦めなければなりません。
 

・盗難リスクがある

自宅内で現金を保管していると、空き巣や強盗などに入られた場合の盗難リスクがあります。空き巣や強盗による被害が心配な場合は、金庫を用意するなど対策が必要になるでしょう。
 

・紛失する可能性がある

現金を保管している期間が長いと、その隠し場所を忘れてしまう可能性があります。隠し場所を思い出せなくなったり、最悪の場合は気付かぬまま現金を捨ててしまったりする可能性もあります。特に、衣類のポケットや小物入れなどに現金を隠している場合は、注意が必要になるでしょう。
 

・遺産相続トラブルの原因になりやすい

お金を隠していた人が亡くなった場合、その後親族間で遺産相続トラブルの火種になりやすいことも問題点です。隠し財産は存在を証明する証拠がない分、誰かが勝手にお金を持ち去っても追及することが難しくなります。
 

自宅内で隠している現金は扱いにじゅうぶんな注意を

万が一の病気や事故などのトラブルに備えて、お金を蓄えておくのは大切なことです。ただし、自宅内で現金を保管している場合は、さまざまなデメリットもあるため注意が必要です。また、親の隠し財産を相続する場合、相続税の対象となります。お金にまつわるトラブルを避けるためにも、注意点をしっかり把握しておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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