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授業料は無償化だけど、子どもの教育費はまだまだお金がかかる! 隠れ教育費とは?

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月12日 1時40分

授業料は無償化だけど、子どもの教育費はまだまだお金がかかる! 隠れ教育費とは?

授業料の無償化により、経済的に余裕がない家庭でも、子どもを学校に通わせやすくなりました。しかし、教育にお金がかからないというわけではありません。実際はいろいろな支出が生じるため、家計への影響を考えておくことが大事です。本記事ではその実態を詳しく説明し、どのような隠れ教育費が生じるのか具体的に紹介します。

そもそも授業料の無償化とは

まず、授業料の無償化について、概要を把握しておきましょう。憲法や教育基本法などに従って、公立の小中学校における義務教育では、以前から授業料の徴収は行われていません。無償化が大きな話題になったのは、義務教育ではない高校でも授業料が不要になったからです。
 
令和2年4月から、公立高校と同様に私立高校も実質的に無償となっています。ただし、授業料が0円になったのではなく、それに相当する金額が支給されるようになりました。
 
また、支給といっても一般的な給付金とは異なり、対象者がお金を受け取る方式ではありません。申請した世帯ごとに、所得や家族構成などを踏まえた判定が行われ、その結果に基づいて国から学校に直接支払われます。
 

授業料はあくまでも教育費の一部

授業料の無償化は、子育て世代向けの手厚い施策として注目を集めました。施策の目標は、世帯の経済状況にかかわらず、子どもが希望どおりの進路を選べるようにすることです。しかし、実際は授業料以外の教育費も多いため、必ずしも目標を達成できているとはいえません。
 
令和4年12月に、文部科学省は令和3年度の学習費調査の結果を発表しました。それによると、公立高校でかかる教育費のうち、授業料の割合はわずか17%ほどに過ぎません。私立高校の割合はもっと高いですが、それでも教育費の半分にも遠く及ばないのが実情となっています。
 
つまり、授業料が無償になっても教育費は部分的に削減されるだけで、子どもを学校に通わせる世帯は、それ以外の経済的な負担が必要になるのです。
 

隠れ教育費の把握が重要

学校関連で授業料以外に生じる支出は、「隠れ教育費」とよばれています。以下に代表的な隠れ教育費を挙げるので、この機会に内容を把握しておきましょう。
 

・入学金などの学校納付金

進学にあたり、各校が定めている入学金を納付することになります。志望校の合否が判明する前に、併願校の入学金の納付期限が設定されている場合、そちらも支払うのが一般的です。また、PTA会費や生徒会費、施設整備費など、学校から請求される諸費用も納めなければなりません。
 

・学用品や行事の支出

学校で学習するためには、文房具をはじめとする学用品の購入が不可欠です。授業で使用する材料や道具を準備するなど、カリキュラムに合わせて費用が発生します。また、学校行事への参加にあたり、特別な支出が生じるものも少なくありません。例えば、修学旅行に向けて、資金を定期的に徴収して積み立てる学校も見受けられます。
 

・通学などの交通関連費やクラブ活動での遠征・宿泊費など

電車やバスで通学するなら定期券を購入がします。定期券に関しては学割があるとはいえ、遠方の学校に通う場合は大きな出費になります。また、クラブ活動の試合やコンクールなどで遠征する際、交通費に加えて宿泊費がかかるケースもあるでしょう。また、教材などを運ぶためにバッグ類の用意も必要です
 

子どものために実情を考慮した資金計画を!

授業料の無償化が家計に優しい施策であるのは確かです。子どもが選べる進路の選択肢は以前より増えました。とはいえ、無償にならない隠れ教育費の存在を忘れてはいけません。正しく項目を把握して、その分の資金を確保していくことが必要になります。この点を理解しておかないと、入学後に困る可能性があるので気を付けましょう。
 

出典

文部科学省 令和2年4月から私立高校授業料実質無償化がスタート!

文部科学省 令和3年度子供の学習費調査の結果を公表します

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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