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織田信長の強さはお金にあった!天下人の財政テク

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月12日 2時30分

織田信長の強さはお金にあった!天下人の財政テク

戦での華々しい勝利が印象的で人気の高い戦国武将、織田信長。天下人となったその強さのもととなる要因には、金銭のレートや取り扱いを整備して、財を確保したことが挙げられます。   今回は、織田信長の財政テクを大きく三つご紹介します。

お金がなければ戦はできぬ! 戦国武将には財政テクも求められた

戦国武将に必要なのは、腕っぷしの強さだけではありません。戦闘に参加する人員、そして武具や食料などの多大な物資がなければ、戦に勝利し続けることは不可能です。そして、これらをそろえるのに必要なのが「お金」です。
 
経済の専門家、川戸貴史氏の現代新書サイト記事「鉄炮1挺60万円、軍事費トータル10億円!?戦国大名の懐事情とは」によると、兵士の装備一式が60万~70万円、鉄砲1丁が50万~60万円、兵糧米代が3000万〜3500万円であったとのこと。なんと、1回の合戦の備蓄には、1億円もの大金が必要だったとさえいわれています。
 

天下人、織田信長の財政テク3選

数々の戦に勝利して天下人となった織田信長。戦を行うには莫大(ばくだい)な金額が必要でしたが、ここでは織田信長の優れた財政テクを三つご紹介します。
 

お金の交換レートを設定した

戦国時代にはさまざまな貨幣が出回り、取り引きに使われていました。
 
例えば、中国から輸入された渡来銭は高品質で、全国で大量に出回っていました。これに加えて、国内で生産された貨幣もあり、私的に作られたものも存在したといわれています。
 
多種多様な銭が氾濫するなか、貨幣の価値が保証されなくては商取引にリスクが生じます。そこで織田信長は、お金の交換レートを「金1両=銀7.5両=銭1.5貫」と定め、金・銀を安心して使えるようにすることで、経済活動の安定化を図りました。
 

撰銭令で悪銭の使用も認めた

当時は劣悪な銭も存在し、人々は悪銭を嫌う傾向にありました。渡来銭と比較して、日本で作られた銭は低品質で、選別により排除されることもあったようです。
 
そこで織田信長は「撰銭(えりぜに)令」を出し、状態の悪さに応じて「2枚で1文」「5枚で1文」「10枚で1文」のように、一定の価値で使用できるようにしました。これにより、自宅に眠っていた銭が市場に出回るようになり、貨幣の流通が促進されました。
 

規制緩和と物流活性化により国を富ませた

織田信長は、「楽市楽座」「関所撤廃」によって、経済を活発化させることに成功しました。
 
「楽市楽座」は、誰もが市場で自由に商売できるようにする規制緩和のようなもの。さらに「関所撤廃」により、今まで商品に上乗せされていた通行税がかからなくなり、適正価格で売買できるようになりました。これに加えて、道路整備や道路拡張にも力を入れ、物流の活性化を促進しました。
 
経済の活発化によって、民は富を得やすくなり、結果として、国を富ませることにつながったのです。
 

華々しい戦闘や駆け引きだけではない! 天下人の財政テクから「生きる力」を学ぶ

織田信長といえば「桶狭間の戦い」が印象的です。巧みな駆け引きで、今川義元の大軍に勝利しました。
 
しかし、天下人になるには、財政テクも必要不可欠であったことは注目に値します。
 
今は物価上昇などで先行きが不安な時代ですが、織田信長の財政テクにならい、お金や家計を管理して「生きる力」を身に付けていきたいものです。
 

出典

株式会社講談社 現代新書 川戸貴史 「鉄炮1挺60万円、軍事費トータル10億円!?戦国大名の懐事情とは」

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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