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「保育士」の平均年収で「家族を養う」のは難しい? 保育士の年収について解説

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月13日 11時0分

「保育士」の平均年収で「家族を養う」のは難しい? 保育士の年収について解説

共働き家庭の増加などによって、保育士の需要は右肩上がりとなっています。資格があれば就職先に困る可能性は低く、子ども好きな人であれば、将来の職業に「保育士」を考えることもあるでしょう。   しかし、仕事はやりがいだけでなく収入も重要です。本記事では、保育士の年収について徹底解説します。

保育士の平均年収は363万5000円

保育士の平均年収は図表1のとおり、男女平均で363万5000円という結果になっています。全職種における平均年収500万7000円の約7割です。月収に換算すると30万3000円で、おおよその手取り額は24万円程であり、配偶者や子どもを養おうと思うと厳しい金額であることが分かります。
 
図表1

厚生労働省 保育士の現状と主な取組
 

なぜ保育士の給料は低いのか

保育園の収入は、自治体からの補助金と保護者からの保育料で成り立っています。いずれも金額に一定の基準が設けられており、保育園が自由に収入を増やすことはできない仕組みとなっているため、経費の1つである保育士の給与を簡単に上げてしまうと、保育園の経営が立ち行かなくなってしまう恐れがあります。
 

国の対策によって年収は急増

保育士が確保できないと、保育園は子どもを預かることができません。子どもを預かってもらえなければ、保護者は思うように働けません。結果、世帯年収が増えないことによって、税金や社会保険料などの国の収入が増えないことにつながってしまいます。
 
そこで国は現在、保育士の処遇改善に取り組んでいて、実際に保育士の年収は図表2のとおり少しずつ増加しています。
 
図表2

厚生労働省 保育士の現状と主な取組
 

保育士で家族を養うためにできること

保育士の処遇改善が進んでいますが、今後どこまで年収が伸びるかは分かりません。そのため、保育士として就職する先を給料の高い職場にするのが手っ取り早いでしょう。
 
まず、最もおすすめなのは公立保育園で公務員保育士として働くことです。保育士資格の取得と公務員試験の突破が必要になりますが、合格したあかつきには地方公務員の一般行政職として働くことができます。給料は地方公務員の給料表に基づいて支給され、年功序列で年収が上がっていきます。
 
その他には、企業が独自で運営している保育園であれば、企業が給料を設定しているため給料が高い可能性があります。院内保育園や児童養護施設などの夜勤がある施設であれば、夜勤手当が付くため給与が高くなります。
 

まとめ

保育士の処遇改善は進んではいますが、それでも現時点の平均年収は363万5000円となっています。保育士で家族を養いたい場合には、公務員保育士など、平均よりも高年収を期待できる保育士を目指すとよいでしょう。
 

出典

厚生労働省 保育士の現状と主な取組
内閣府 施設型給付の概要と仕組み
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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