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桃太郎の鬼退治は「コスパ最強」?かかった費用とリターンを現代的に数値化!

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月15日 6時30分

桃太郎の鬼退治は「コスパ最強」?かかった費用とリターンを現代的に数値化!

おとぎ話「桃太郎」は子どもの頃、一度は読み聞かせなどで聞いたことがあるのではないでしょうか。鬼を討伐したあと、金銀財宝を持ち帰った桃太郎は「意外と稼いでいる」かもしれません。   では、鬼退治の収支はいくらになるのでしょうか。この記事では桃太郎を育てるまでにかかる費用と、それに対するリターンを数値化しました。

お金が関わる場面は2つに分けられる

桃太郎を収支の観点で見ると、場面は大きく2つに分けられます。
 

●桃太郎の誕生〜鬼退治
●鬼退治で得たお宝

 
物語の前半から中盤は、桃太郎の養育費や鬼ヶ島までの食料など、コスト(費用)がかかります。一方、終盤になるとリターン(収益)としてお宝が手に入ります。
 
では、コストとリターンがどれくらいかかったのか、現代的に数値化しましょう。
 

桃太郎の誕生〜鬼退治

桃太郎の物語は前半から中盤にかけて、主に4種類の費用がかかっています。
 

●桃太郎が15歳になるまでの子育て費用
●旅立つ際の衣服代
●持たせてくれた飲食物
●鬼ヶ島へ行くまでの旅費

 
次からは各費用を数値化します。
 

子育て費用

桃太郎の子育て費用はどれくらいかかるのでしょうか。
 
内閣府が行った平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査によると、第1子を0歳から中学3年生まで育てるには1899万5250円かかります。
 
桃太郎の時代背景を考えず、現代で考えるならば、子育てには約1900万円かかる計算です。
 

衣服代

桃太郎は陣羽織、刀、軍扇の3種類を身につけています。これらには国宝に指定されているものもありますが、ここでは一般の方が市場で買える価格を挙げます。
 

陣羽織 約1500〜3万円
刀(拵付刀) 約30万〜157万円
軍扇(扇子) 約3000~1万円

 
※筆者作成
 

飲食費

桃太郎は、飲食物としてきびだんごを持っています。
 
きびだんごは銘菓として有名な、廣榮堂(こうえいどう)を参考にしました。お店には「元祖きびだんご」と呼ばれる商品があり、値段は10個入りで486円(税込)です。
 
一説によると、桃太郎は「にぎりめしのような大きなだんごを3つ腰に下げて」きびだんごを持ち運んだようです。
 
にぎりめしは、セブンイレブンの塩むすび1個のサイズと仮定します。これは廣榮堂の元祖きびだんごの約5個分に相当します。おにぎりが3個なら、きびだんごにすると約15個分となります。
元祖きびだんごの値段は15個入りで729円(税込)です。
 
そのため、動物の家来を1匹あたり240円ほどで雇っていることとなり、非常にコスパがいいといえるでしょう。
 

旅費

桃太郎は歩いて移動しており、海から先は海ばたにつないであった船に乗り込み渡ったため、無料で船を手に入れることができました。
 
このように、桃太郎は移動代を抑えた旅をしていましたが、海ばたの船を使用するのは、現代では窃盗罪で捕まる可能性があるため、真似をするのはやめましょう。
 

鬼退治で得たお宝

鬼退治で得られたお宝にはどんな種類があるのでしょうか。桃太郎が持ち帰ったお宝は以下だといわれています。
 

●かくれみの
●かくれ笠
●うちでの小づち
●如意宝珠
●さんご
●たいまい(べっ甲)
●るり(ラピスラズリ)

 
「かくれみの、かくれ笠、うちでの小づち、如意宝珠」は空想のお宝であることから、価値が付けられないため、今回は計算から外します。
 
「たいまい」はウミガメの一種で、その甲羅はべっ甲細工の材料として親しまれてきました。現在ではワシントン条約で商業取引を原則禁止されているため希少となっており、べっ甲細工の価値は上昇の一途をたどっています。
 
今回の桃太郎はたいまいとるり、さんごを持ち帰ったとしましょう。
 
お宝を持ち帰るための車は、作中で「宝物をいっぱい積んだ車を、犬が先に立って引き出しました。」と書いており、リヤカー(荷台寸法850×1210×450mm)と仮定し計算します。
 
以下は手に入れたお宝の価値の試算です。計算上でリヤカーの容量を3等分し、3つのお宝を均等に敷き詰めた場合を想定しており、お宝どうしの隙間は考えていません。
 

たいまい(べっ甲) 約5億6837万1038円
るり(ラピスラズリ) 約76億3661万2500円
さんご 約12億8992万4749円

 
※筆者作成
※リヤカー容量4億6282万5000ミリ立法メートル、ラピスラズリ100gあたり1万8000円、さんご(Sランク)10mm3万5000円、べっ甲指輪(22号)1万円とした場合の試算
 

桃太郎の鬼退治はコスパ最強だった

ここまでの金額を以下にまとめました。
 

内容 費用
子育て費用 1899万5250円
衣服代 161万円
飲食費 729円
旅費 0円
費用合計 2060万5979円

 

内容 収益
べっ甲 5億6837万1038円
ラピスラズリ 76億3661万2500円
さんご 12億8992万4749円
収益合計 94億9490万8287円

 
※筆者作成
※衣服代は最高値の商品を採用
 
収支が94億7430万2308円と約95億円の黒字となっており、かかったコストに比べ、約460倍のリターンを得ることができています。
 
1回の鬼退治で約95億円を稼いだとすると、桃太郎の鬼退治はコスパ最強だったといえるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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