鍵を失くしがちでも「スマートキー」なら鍵の持ち歩き不要!後付け費用ってどのくらいかかるの?
ファイナンシャルフィールド / 2023年5月18日 10時10分
![鍵を失くしがちでも「スマートキー」なら鍵の持ち歩き不要!後付け費用ってどのくらいかかるの?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_207400_0-small.jpg)
近年、さまざまなものを、インターネットを通じてサーバーやクラウドサービスに接続して、遠隔操作や情報共有を可能にする、モノのインターネット「IoT(Internet of Things)」が話題となっています。 このIoTの仕組みを利用したアイテムとして、今注目されているものの一つが、鍵を使わずに玄関扉を開閉できる玄関用スマートキーです。 本記事では、玄関用スマートキーのメリット・デメリットや、取り付け方法、手軽に設置できる後付けタイプの価格相場について解説します。
スマートキーとは? メリットやデメリット・取り付け方法を解説
スマートキーとは、スマートフォンやタブレット端末、ICカード、暗証番号、指紋認証などでドアを開閉できるシステムのことを指します。
一部のスマートキーでは、BluetoothやWi-Fiを利用して通信し、ドアに近づくだけで自動的にロックを解除することも可能です。
また、NFC(非接触近接通信:端末をかざすだけで操作できるシステム)や、二次元コードなどの技術を使用して、鍵をスマートフォンにダウンロードして解錠できるタイプもあります。
スマートキーといえば、これまでは車に搭載されている「スマートエントリーシステム」が一般的に知られていましたが、近年、住宅でも玄関ドアなどに後付け可能な商品が次々と発売されています。
メリット・デメリット
住宅の玄関用スマートキーのメリットとして、以下の項目が挙げられます。
●鍵を持ち歩く必要がない:鍵の紛失の心配がない/鍵を鍵穴に差し込む手間を省ける
●セキュリティー機能が高い:ピッキングによる侵入を防げる/端末を紛失した場合でも、インターネットを通じて鍵を無効化できる
●破壊行為に強い:破壊行為を受けた際に、自動的にサムターン(錠の開閉を行うつまみ)にロックがかかる商品もある
●施錠忘れを防げる:オートロック機能により、自動で施錠できる
●自動開閉できる:スマートホーム(IoT技術を設備のあらゆる部分に取り入れた住宅)との連携により、帰宅時に自動で扉を開けることもできる
●手軽に合鍵を作れる:専用アプリで合鍵を発行し、メールやLINEで共有できる
鍵を取り出したり差し込んだりする手間が省けることや、セキュリティー機能の高い点が、大きなメリットといえるでしょう。
一方、玄関用スマートキーには、便利であるがゆえのデメリットもあります。
●締め出されやすい:スマートフォンや財布を室内に置き忘れることで、外から解錠できなくなるケースがある
●電源のトラブルで機能しなくなる:電池式であれば電池切れ、電源式であれば停電などで、使用できなくなるというリスクがある
●予想外のトラブルが発生する:スマートフォンやICカードが急に検知されなくなるというトラブルも起こりうる
●初期費用がかかる:本体代で1万円以上、本体代+設置費で10万円以上かかる場合もある
スマートキーは電子機器のため、予測できないトラブルに見舞われる可能性は否定できません。万が一に備えて、トラブルサポートの電話番号を控えておくなど、日頃から対策しておくことが重要です。
取り付け方法
玄関ドアにスマートキーを設置する際の取り付け方法として、「自分で取り付ける」「業者に依頼する」の二つが考えられます。
両面テープで取り付け可能なタイプや、既存の鍵穴を利用して取り付けるタイプのスマートキーであれば、自分で取り付けることが可能です。
ただし、取り付けるスペースが十分に確保できない扉や引き戸、握るタイプのドアノブ付きの扉、サムターンの構造が複雑な扉には、取り付けできない場合があります。
スマートキーと玄関ドアの相性を十分に確認したうえで、購入しましょう。
電源工事や扉の加工が必要な場合は、業者に依頼することになります。自分で取り付けるよりもコストがかかるため、設置後の保証やアフターサポートの充実度なども含めて、慎重に商品・業者を選択しましょう。
【後付けOK】玄関用スマートキーの価格相場
玄関用スマートキーの中から、人気の高い商品をピックアップして、価格を調査しました。
図表1
解錠方法 | 価格(税込み) | |
---|---|---|
SwitchBot ドアロックセット (Switch Bot) |
・スマートフォン ・パスワード ・指紋認証 ・カードキー ・音声コントロール |
2万1960円 |
Qrio Lock (Qrio) |
・スマートフォン ・Apple Watch ・リモコンキー(別売り) ・カード(別売り) |
2万5300円 |
SADIOT LOCK2 (ユーシン・ショウワ) |
・スマートフォン ・Apple Watch ・音声コントロール(Amazon Alexa) ・リモコンキー |
1万3200円 |
後付けオートロックES (LIXIL) |
・リモコンキー | 1万6852円 |
※筆者作成
図表1の4商品の平均価格は、1万9328円(税込み)。1万円台後半から2万円台の商品に、人気が集中しているようです。
同価格帯でも、対応デバイスの種類や取り付け方法が異なるため、価格と併せて、ご自宅の玄関ドアや、普段使っているデバイスに合うかを確認したうえで、選択しましょう。
メリット・デメリットを把握したうえで賢くスマートキーを取り入れよう
鍵なしで玄関ドアを開閉できるスマートキーは、荷物で手がふさがっているときや、お子さまの手を引いているタイミングでのドアの解錠に、大変便利です。
また、開閉の状況がスマートフォンに通知されるように設定できるタイプであれば、家族の帰宅や外出状況を把握できて、安心につながります。
自分で手軽に後付けできるスマートキーは、1万円台後半で手に入ります。
鍵の開閉に不便さを感じている方や、防犯効果を高めたい方は、電子機器ならではのデメリットを考慮しつつ、後付けできるスマートキーの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
出典
SWITCHBOT株式会社 SwitchBot ドアロックセット
Qrio株式会社 Qrio Lock
株式会社ユーシン・ショウワ SADIOT LOCKとは
株式会社 LIXIL 戸建てのご自宅を ホテルのようなオートロックに 後付けオートロックES
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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