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共働きで「年収1200万円」です。「児童手当」はいくら受け取れますか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月18日 10時0分

共働きで「年収1200万円」です。「児童手当」はいくら受け取れますか?

子どもを育てている世帯にとって、児童手当がもらえるかどうかは重要です。しかし、この児童手当には、所得制限があります。所得額が一定額を超えると、児童手当がもらえなくなります。では、世帯収入が1200万円だった場合、児童手当はどうなるのでしょうか。本記事では、児童手当の概要とその上限額について詳しく解説します。

そもそも児童手当とは?


 
児童手当とは、中学校卒業までの子どもを養育している世帯に対し、国から一定の補助金が給付される制度です。児童手当の支給額は、子どもが3歳未満であれば毎月1万5000円、3歳以降は毎月1万円です。
 
高校卒業までの子どもが3人以上いる場合、3人目以降は毎月1万5000円になります。支給時期は毎年2月、6月、10月で、それぞれの月に前月まで4か月分がまとめて振り込まれます。例えば、3歳未満の子どもが1人いる場合、6月に2〜5月の支給分である6万円が振り込まれるわけです。
 
ただし、この児童手当には所得制限があります。所得制限限度額を超えると支給額が一律5000円(特例給付)になり、所得制限上限限度額を超えた場合には、児童手当が受け取れなくなります。制限限度額や上限限度額は、扶養家族の人数で決まります。
 
例えば、夫婦共働きで子どもが1人の場合、扶養家族は1人、所得制限限度額は660万円、所得上限限度額は896万円です。この額は、扶養家族が1人増えるにつれて38万円ずつ上がります。そのため、扶養家族が2人であれば、所得制限限度額は698万円、所得上限限度額は934万円です。
 

世帯年収1200万円の場合はどうなるの?

それでは、世帯年収が1200万円の場合はどうなるのでしょうか。まず、重要なポイントとして、所得と年収は異なります。年収は額面上の数字であり、所得はそこからさまざまな控除を差し引いた額です。
 
どのような控除が差し引かれるかは人によって異なるので、年収1200万円の世帯の所得額はいくらになる、と一概には言えません。ただ、一般的に、年収が1200万円であれば所得額は970万円程度であることが多いです。
 
仮に、世帯での所得額が970万円だとしましょう。その場合、扶養家族が1人もしくは2人であれば、児童手当の制限限度額も上限限度額も超えてしまっているので、受け取ることはできません。扶養家族が3人であれば、制限限度額は超えてしまいますが、上限限度額は972万円なので特例給付を受け取れます。中学卒業までの子どもが3人いるのであれば、毎月あわせて1万5000円です。
 
つまり、世帯年収970万円で児童手当を受け取るためには、扶養家族が3人以上いなければならない、というわけです。ちなみに、制限限度額は扶養家族が5人いた場合でも812万円ですので、所得額が970万円の世帯は児童手当を満額受け取ることはできません。
 

年収1200万円の場合、特例給付ならもらえる可能性あり!

年収1200万円の場合、児童手当を受け取ることができるかどうかは、年収から控除が引かれた所得額がいくらになるのかによります。一般的な控除額であれば、児童手当を満額で受給することはできないでしょう。
 
ただし、上限限度額以内で受給できる特例給付の場合、扶養家族が3人以上であれば受け取れるかもしれません。子どもが3人以上いる世帯は年収1200万円以上でも受給できないと諦めず、所得額を計算してみましょう。
 

出典

内閣府 児童手当制度の概要

内閣府 児童手当制度のご案内

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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