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【カジノができる前に】ギャンブルで失うものを知っておこう

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月18日 11時0分

【カジノができる前に】ギャンブルで失うものを知っておこう

カジノを含む統合型リゾート施設「大阪IR」が話題になっていますが、改めて気になるのが、ギャンブル依存症ではないでしょうか?   そこで本記事では、最初に大阪IRの概要を説明した後、ギャンブルのデメリットについて解説します。

大阪IRについて

IR(Integrated Resort)とは、民間事業者が設置して運営する施設です。国際会議場、展示場、ホテル、レストラン、ショッピングモール、カジノなどで構成されています。
 
大阪IRの運営元は大阪IR株式会社です。大阪IR株式会社の中核株主は合同会社日本MGMリゾーツ、オリックス株式会社であり、少数株主は関西地元企業を中心とする20社となっています。2029年秋から冬ごろに夢洲での開業を目指し、公民連携で取り組んでいる状況です。
 

ギャンブルのデメリット

ギャンブルのデメリットとして、まず考慮したいのがギャンブル依存症です。厚生労働省の資料によると、「ギャンブル依存症は行動嗜癖に分類されるもの」と記されています。
 
また、消費者庁のホームページでは、「ギャンブル依存症とは、ギャンブルなどにのめり込んでコントロールができなくなる精神疾患の1つ」と記されているとともに、日常生活や社会生活への支障として以下が挙げられています。
 

・うつ病を発症するなどの健康問題
・家庭内の不和などの家庭問題
・虐待、自殺、犯罪などの社会的問題
・多重債務や貧困といった経済的問題

 
ギャンブル依存症は「やめたくてもやめられない」という状態です。「これで最後にしよう」と思っても、「またギャンブルをやってしまった」という状況を繰り返すため、自己嫌悪や自己否定によって精神的なバランスを崩すリスクがあります。
 
「もうギャンブルをやめてほしい」と家族が反対していても、本人がギャンブルをやめられなければ、家庭内の不和などの家庭問題に発展するでしょう。ギャンブル依存症が原因の虐待、自殺、犯罪などの社会的な問題も懸念されます。
 
また、最も分かりやすいリスクが経済問題ではないでしょうか。先ほどの厚生労働省の資料では、有害なギャンブル行為のうち、お金に関する例として以下が挙げられています。
 

・予定より多くのお金、支払える額以上のお金を使う
・負けを取り戻すためにギャンブルをする
・お金を借りる、家、職場のお金に手を出す

 
必要以上にお金を費やしたり、借金をしてまでギャンブルにのめり込んだりといった、経済的な問題は大きいでしょう。
 
ギャンブル依存の予防対策としては、厚生労働省のWebページで、依存症とは「孤独の病気」であり「否認の病気」でもあるため、家族や知人がギャンブル依存症かもしれないと思った場合は、1人で抱えこんだり解決しようとしたりせずに、近くの「保健所」や「精神保健福祉センター」に相談することをすすめています。
 

まとめ

今回は大阪IRのカジノ解禁という話題に伴い、ギャンブル依存症の危険について解説しました。依存症によって多くのものを失うリスクがあるため、適切な予防策を考慮することが重要といえます。
 

出典

大阪府 大阪IRとは?
厚生労働省 ギャンブル依存症の理解と相談支援の視点
消費者庁 ギャンブル等依存症でお困りの皆様へ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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