年収600万円の30代は何%を占めている?そもそも30代の平均年収はいくら?
ファイナンシャルフィールド / 2023年5月22日 10時40分
テレビやSNSなどで、30代という若さで年収600万円を達成している方を見たことはないでしょうか。それを見ている方の中には「自分は30代なのに600万円なんて程遠いよ」「もしかして自分は年収が低いのでは? 」と悩んでいる方もいらっしゃることでしょう。そこで今回は、30代の年収についてdodaの統計を基に見ていきます。
30代の平均年収はいくらくらい?
dodaの「平均年収ランキング」によれば、30代の平均年収は全体で435万円となるようです。年収平均年収が600万円ほどとなるのは50代以上となっていることから、30代で年収600万円を有している方の存在は、やはり少ないようです。
図表1
出典:doda 平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】
また、年収分布別にデータを確認すると300万円から400万円未満の割合が最も高く、30代では28.7%がそこに該当していることから、年収600万円というのは30代において高収入な方であると考えていいでしょう。
30代のうちどれくらいが年収600万円?
30代の年収について分布を見ていくと、300万円から400万円未満が28.7%と最も多く、次いで400万円から500万円未満が多く25.1%となっています。
図表2
出典:doda 平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】
そして、500万円から600万円未満は15.4%、600万円から700万円未満はわずか8%です。ここから、30代全体で年収600万円の方は10%前後だと推測されます。
30代で年収600万円となると、同世代の1.5倍近い年収を稼いでいることになります。そう考えると、30代で年収が600万円の方の数が10%前後と少数派になることも納得できます。
なお、30代女性の平均年収は377万円となっています。そこから、特に30代の女性で年収600万円を稼いでいるという方の存在は、本当に一握りと言えるでしょう。
30代で年収600万円の方はどんな職業に就いている?
30代で最も平均年収が高い職業は、専門職となっています。平均年収は640万円です。続いて、企画や管理系で平均年収が516万円となっています。
図表3
出典:doda 平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】
実際には給与形態によっても異なるため一概に言い切ることはできませんが、30代で年収600万円の方は多くの場合、士業であるなど何らかの専門的なスキルを生かして働いているのだろうと想定できます。
30代で年収600万円あれば今後も同世代と比較して高年収が続くとは限らない
社会人としてのキャリアは30代では終わりません、40代や50代、人によっては70代以上まで続くこともあるでしょう。40代になると年収500万円から600万円未満の方は15.5%、600万円から700万円未満の方は10.6%と、年収600万円付近の方の数が30代と比べてわずかに増えます。
図表4
出典:doda 平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】
そして50代以上にもなると平均年収自体が596万円と、ほぼ600万円になります。男性に限って見れば、658万円が平均年収と、600万円を大きく上回ります。
また、年収500万円から600万円未満の方が13%なのに対し、年収1000万円以上の方が12%となっており、高年収の割合も30代の頃に比べて高くなっていきます。
図表5
出典:doda 平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】
30代で年収600万円という収入は高い年収かもしれませんが、その後年収が思うように上がらなければ、同世代と比べて高い年収とは言えなくなっていきます。
周囲と比べて高年収と言われる状態を維持したいのであれば、年を重ねるごとに周囲の年収も高くなることを意識しなければなりません。30代で年収600万円の達成をゴールと思わず、その後も努力を継続することが必要でしょう。
平均年収435万円の30代で年収600万円は少数派!
30代の平均年収は435万円であり、600万円という年収を稼ぐことができているのは全体の10%とごく少数派です。想定される職業としては、士業など専門職が中心のようです。
しかし、40代、50代と年齢を重ねてくると同世代で年収600万円を稼ぐ方がどんどん増え、600万円で高年収とは言い難くなってきます。年収について考えるときは今の状況だけでなく、将来についても見据えて考えていくことが大切でしょう。
出典
転職サービスdoda 平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】
転職サービスdoda 平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)
執筆者:柘植輝
行政書士
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