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「あれっ、年金手帳どこやったっけ…?」年金手帳をなくした場合、再発行は必要ある?

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月22日 10時10分

「あれっ、年金手帳どこやったっけ…?」年金手帳をなくした場合、再発行は必要ある?

普段なかなか利用機会のない書類を、ちゃんと保管していたつもりでもいざ探すと見つからないというのは、よくあることだと思います。年金手帳もそんな書類のひとつではないでしょうか。そこで、年金手帳をなくした場合の対応について解説していきます。

年金手帳は基礎年金番号通知書に切り替えられた

年金手帳とは、公的年金の加入者に配られていた手帳です。そこには基礎年金番号など、年金に関する大切な事項が記載されています。
 
最新の年金手帳は青色のものですが、過去には茶色やオレンジ色だったこともあります。なお、青色以外の茶色やオレンジ色の年金手帳であっても、現在の年金手続きにおいて有効に利用できるものになっています。
 
しかし、年金手帳は令和4年4月から新規発行が停止されました。以降は「基礎年金番号通知書」が発行されています。
 
とは言え、先にも述べた通り、依然年金手帳は有効なままです。そのため、年金手帳を保有している方はわざわざ基礎年金番号通知書を発行する必要はありません。
 
また、特に申し出をしない限り、既に年金手帳を保有している方に対して基礎年金番号通知書が交付されることもありません。
 

年金手帳をなくした場合、再発行は必要?

年金手帳をなくした場合は、基礎年金番号通知書の交付申請をすることになります。年金手帳の発行は既にされなくなっているため、再発行はできないのです。
 
基礎年金番号通知書の交付申請を行うための手続き場所は、自身の加入する年金制度の種類に応じて下記のようになります。
 
図表1


出典:日本年金機構 基礎年金番号通知書や年金手帳を紛失またはき損したとき
 
その際、身分証明書など下記の2種類の書類が必要となります。


(1)個人番号の表示がある住民票の写しや通知カードなど、マイナンバーが確認できる書類
(2)運転免許証やパスポート、在留カードなどの身分証明書

なお、発行に手数料はかからないので、年金手帳をなくしていることに気づいたら速やかに基礎年金番号通知書の発行手続きをとるようにすべきです。
 
即日発行という訳にはいかないため、「今はまだ必要ないから」と手続きを後回しにしていると、基礎年金番号が分かる書類が必要になったタイミングで基礎年金番号が分かる書類が何もないという事態も起こり得るからです。
 
手続きの詳細については申請先となる年金事務所などへご相談ください。
 

年金手帳や基礎年金番号通知書をなくさないようにするためには?

そもそも、年金手帳や基礎年金番号通知書はなくさないようにすることが大切です。年金手帳は今後再発行ができませんし、個人情報であり、紛失すると個人情報漏えいのリスクがあるなど危険を伴うからです。
 
年金手帳をなくさないようにするための対策としては、保管場所を一定にしておくことです。使用した都度異なる場所に保管することは、なくす原因になります。必ず「ここ」という場所を決め、必要なときだけ取り出し、用が済んだらすぐに戻しましょう。
 
年金手帳は、銀行の通帳や実印など絶対になくしてはいけない書類や物品のように、厳重に保管するようにしてください。
 

年金手帳を紛失したら基礎年金番号通知書の発行を

年金手帳は令和4年4月をもって廃止されています。今後、年金手帳の再発行はできず、代わりに基礎年金番号通知書の再発行をすることになります。
 
基礎年金番号通知書は最寄りの年金事務所などで発行することができます。もし、年金手帳の紛失に気付いても、慌てずに基礎年金番号通知書の発行手続きをとるようにしてください。
 

出典

日本年金機構 基礎年金番号通知書や年金手帳を紛失またはき損したとき
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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