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「プロパンガス」の料金は都市ガスの「2倍」!? メリット・デメリットを解説

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月24日 10時20分

「プロパンガス」の料金は都市ガスの「2倍」!? メリット・デメリットを解説

都市ガス物件からプロパンガス物件への引っ越しを検討しているものの、都市ガスよりプロパンガスのほうがガス代は高くなると聞いて迷っている人もいるのではないでしょうか。具体的に、どの程度金額の差があるのか気になっている人もいるでしょう。   本記事では、そのような人に向けて、都市ガスとプロパンガスそれぞれにかかるガス代や、プロパンガスのメリット・デメリットを紹介します。

都市ガスとプロパンガスの料金の違いとは

そもそも、プロパンガスとは、主成分がプロパンやブタンが主の液化石油ガスのことで、空気より重いのが特徴です。プロパンガスを使用する場合は、液体にしたガスをガスボンベに充填(じゅうてん)して供給されます。発熱量は1立方メートルあたり2万4000Kcalであり、都市ガスの発熱量である1万1000Kcalと比べると2倍以上も大きいのが特徴です。
 
プロパンガスと都市ガス、それぞれの使用料金に関しては、「基本料金+1立方メートルあたりにかかる料金単価(従量料金)× ガスの使用量(立方メートル)」で算出が可能です。
 
伊豆諸島を除いた東京都におけるプロパンガスの平均料金は、基本料金が1820円、従量料金単価は石油情報センターが公表している2023年2月のLPガス月別を基に算出すると、0~5立方メートルの場合は1立方メートルあたり610.6円、6~10立方メートルの場合は1立方メートルあたり615円となっています。
 
一方、都市ガスの平均料金は、東京ガスの一般契約料金プランで1ヶ月のガス使用量が0~20立方メートルの場合、基本料金は759円、1立方メートルあたりは145.31円です。また、1ヶ月のガス使用量が20~80立方メートルの場合は基本料金が1056円で、1立方メートルあたりの料金は130.46円となっています。
 
これらをもとに、1ヶ月のガス使用量が10立方メートルと仮定して計算した場合、プロパンガスは「1820円+610.6円×5立方メートル+615円×5立方メートル=7948円」で7948円かかります。
 
一方、都市ガスの料金は「1056円+130.46円 ×21.8立方メートル=3900.02円8」で約3900円と算出可能です。なお、プロパンガスの発熱量は都市ガスの2.18倍であることから、エネルギー量を同じにするために都市ガスの使用量を21.8立方メートルとして計算しています。
 
この結果から、1ヶ月にかかるガス料金は、都市ガスに比べてプロパンガスのほうが約2倍高くなるといえるでしょう。
 

プロパンガスのメリット・デメリット


プロパンガスのメリットは、災害が起きた場合の復旧が早い点が挙げられます。プロパンガスはガスボンベを交換すれば利用を再開できるため、災害で破損しても、破損した部品やガスボンベの交換ができれば復旧までの時間が短く済むでしょう。
 
また、ガスボンベを運ぶことができれば、どこでも利用できる点もメリットといえます。そのため、災害時に仮設住宅で使用することも可能です。
 
一方、デメリットとしては、前述したようにガス料金が高い点が挙げられるでしょう。ただし、プロパンガスは販売店が自由に価格を設定できるため、なるべく使用料金を安くしたいのであれば、いくつかの販売店を調べて、より安く提供しているところに変更するのも1つの方法です。
 

プロパンガスのメリット・デメリットを考えて引っ越そう

プロパンガスは都市ガスと比べると使用料金が約2倍高くなるでしょう。料金だけで考えるとデメリットが大きいかもしれませんが、災害時の復旧が早いなど、プロパンガスならではのメリットもあります。都市ガスからプロパンガスの物件に引っ越す場合は、メリット・デメリットを踏まえて検討しましょう。
 

出典

東京ガス ガス料金表(家庭用/業務用・工業用共通)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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