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「家賃を払うのがもったいない」という理由でマンションを買っても大丈夫?「家賃」と「住宅ローン」の総額を比較

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月25日 10時20分

「家賃を払うのがもったいない」という理由でマンションを買っても大丈夫?「家賃」と「住宅ローン」の総額を比較

「家賃を払うのがもったいない」という理由で、賃貸住宅から持ち家へと移りたいと考える人も多いかもしれません。確かに長期的に見た場合、住宅購入は将来的な安定をもたらすことができます。   しかし、購入には多くのお金やリスクが伴うことも考慮する必要があるでしょう。本記事ではマンションを購入した場合と賃貸で暮らし続けた場合のメリット・デメリットや、具体的な金額の違いを解説します。

持ち家と賃貸のメリット・デメリット

まず確認したほうがよいのは、持ち家と賃貸それぞれのメリット・デメリットです。以下にそれぞれの特徴を紹介します。
 

・持ち家のメリット・デメリット

持ち家は、自分が所有する安定した住まいという点で安心感が強いことは大きなメリットです。自分たちのライフスタイルに合わせてリフォームしたり、自由にインテリアを変えたりすることもできます。
 
また、不動産価値が上昇すれば、将来的に資産価値が上がる可能性もあるでしょう。しかし一方で、購入時に多額のまとまった資金が必要となることはデメリットです。
 
不動産取得税や登記費用、火災保険料、地震保険料など、購入時に多くの費用が必要となります。さらに、定期的に塗装や屋根の修理、庭の手入れなどの管理や修繕が必要で、家の耐震性や耐久性を保つために大規模なリフォームが必要な場合もあるでしょう。
 

・賃貸のメリット・デメリット

賃貸の場合は、家を購入するのと比べて初期費用が少ないことがメリットです。家賃や敷金、礼金を払うだけで比較的簡単に引っ越しができます。転勤があった場合や、家族が増えた場合など、ライフスタイルに合わせて住む場所を変えることも可能です。
 
しかし、ローンが完済すれば支払いがなくなる持ち家と比べて家賃が毎月かかるデメリットもあります。また、ルールに従う必要があったり、家を勝手に改装できなかったりと自由度が低いことが不満になる人もいるかもしれません。
 

持ち家と賃貸でかかるお金はどれくらい違う?

それでは実際に、持ち家と賃貸とではどのくらいかかるお金が変わってくるのでしょうか。ここでは30歳から80歳まで住んだと仮定して、どちらがお得なのかを見ていきましょう。
 
まず賃貸の場合、ライフスタイルに合わせて複数の家に引っ越しをしたとします。子どもがいない・幼い30~39歳までは月額8万7500円の物件に住み、子どもが育ち盛りの40~53歳は12万円の物件に、子どもが独立した54~64歳は10万円の物件に、老後の65~79歳は8万円かかる物件に住むと仮定します。
 
この場合、家賃の合計額は約5826万円です。一方でマンションを購入する場合、3800万円の物件を購入すると考えてみましょう。
 
頭金800万円でローンを組み、3000万円を全期間固定金利型1.7%で35年間返済するとすれば毎月9万4822円を35年間、諸費用など含めて合計約4935万円となります。この例で考えると、持ち家のほうが900万円近くお得なようです。
 
しかし、持ち家の場合はこのほかにも管理費や修繕積立金、固定資産税などがかかることも考慮する必要があります。
 
また、持ち家は資産的価値を持っているため、うまく売却すれば購入費を大きく相殺できる可能性もあるでしょう。単純に家賃を節約できるかだけでなく、かかるお金全体を考えなければなりません。
 

自分のライフスタイルに合わせて持ち家と賃貸を選ぼう

マンションの購入は場合によって家賃の節約となりますが、住宅ローンの返済やメンテナンス、固定資産税など、さまざまなコストがかかるため、これらの費用を含めた総合的な負担を見極めるようにしましょう。
 
また、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、ライフスタイルや将来の予定に合った最適な選択をすることが重要です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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