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60代の貯蓄額は「1800万円」!?「平均値」と「中央値」の差はどれくらい? 貯蓄額を「世代別・地域別」に紹介

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月25日 2時10分

60代の貯蓄額は「1800万円」!?「平均値」と「中央値」の差はどれくらい?  貯蓄額を「世代別・地域別」に紹介

貯蓄を増やし将来に備えたいと考える反面、生活費の捻出が負担でなかなか貯蓄が思うようにできない人も多いでしょう。「40歳までに1000万円ためる」と目標を立てたものの、一向に貯蓄が増えずにやきもきすることもあるでしょう。そんなとき気になるのは、他の人はどれくらい貯蓄しているのかどうかではないでしょうか?   本記事では、2人以上の世帯について、世代別、地域別に見た際に、どのくらいの貯蓄が平均的なのか、解説します。

年代別に見た貯蓄

まずは、世代別の貯蓄の平均額を見てみましょう。平均で見ると、20代は214万円、30代は526万円などで、最も多いのは70代の1905万円です。思ったよりも金額が多いと感じる人も多いのではないでしょうか?
 
ただ、これは「平均」ですので、各世代の中でも特に貯蓄の多い人の影響を強く受けてしまいます。そのため、こういったデータを見る際には、「平均」だけでなく、「中央値」も参考にしたほうがよいです。中央値とは、データを小さい順に並べた際の真ん中のデータです。
 
例えば、5人の貯蓄が300万円、350万円、400万円、450万円、3000万円だとします。この場合、平均値だと900万円ですが、中央値は400万円です。「5人がどれくらいの貯蓄額なのか?」と言われると、900万円よりも400万円のほうが適切だと感じる人も多いでしょう。
 
このように、貯蓄額では平均値よりも、むしろ中央値のほうが実態を表しているとも言えます。各世代の貯蓄額について、平均値と中央値は図表1のとおりです。
 
図表1
 

世代 平均値 中央値
20代 214万円 44万円
30代 526万円 200万円
40代 825万円 250万円
50代 1253万円 350万円
60代 1819万円 700万円
70代 1905万円 800万円

 
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降) 各種分類別データ(令和4年)を基に作成
 
各世代における中央値の貯蓄は、それぞれ平均値の半分以下です。つまり、平均貯蓄額を貯蓄できている人は、各世代の半数以下だと言えます。
 

貯蓄額は地域差が大きい

貯蓄額は地域差もあります。地域ごとの貯蓄額の平均値と中央値は図表2のとおりです。
 
図表2
 

地域 平均値 中央値
北海道 930万円 150万円
東北 856万円 200万円
関東 1548万円 500万円
北陸 1202万円 300万円
中部 1441万円 550万円
近畿 1258万円 400万円
中国 1242万円 380万円
四国 865万円 360万円
九州 915万円 200万円

 
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降) 各種分類別データ(令和4年)を基に作成
 
中央値で見ると、最も高い中部が550万円なのに対し、最も低い北海道は150万円と、3倍以上の開きがあります。基本的には、関東、近畿、中部といった大都市がある地域の貯蓄額が高いようです。
 

まとめ

自分の保有する貯蓄額と比較して、平均値や中央値よりも高い人もいれば、低い人もいます。低いからといって必ずしも悪いわけではなく、将来的に必要な支出に対し、必要な貯蓄が備わっていることが大切です。
 
他の人の貯蓄を参考にしつつ、自身が将来必要なお金に対し、どれくらいの貯蓄が必要なのかを考え、足りない場合は貯蓄方法を考えていきましょう。
 

出典

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)各種分類別データ(令和4年)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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