2023年末で終了するジュニアNISA。今から活用するメリットはある?
ファイナンシャルフィールド / 2023年5月25日 11時0分
現行のNISAの一つに「ジュニアNISA」があります。2023年末で廃止が決まっている制度ですが、年間80万円を最長5年間にわたって非課税で運用できるメリットがある制度です。制度の廃止に伴って利便性が向上したため、投資余力がある家庭は有効活用するとよいでしょう。 こちらの記事で、ジュニアNISAの概要や活用メリット、2024年以降の対処法などを解説していきます。
ジュニアNISAとは
ジュニアNISAとは、日本に住んでいる未成年者を対象とした、投資の非課税制度です。子ども一人あたり、年間80万円を最長5年間にわたって非課税で資産運用できます。
ジュニアNISAは2023年末に廃止されることが決まっており、新規で非課税投資ができるのは2023年までです。以前のジュニアNISAは「子どもが18歳になるまでは引き出しができない」制約がありましたが、廃止の決定に伴って「任意のタイミングで引き出しができる」ようになりました。
ジュニアNISAを活用するメリット
ジュニアNISAを活用すれば、効率よく資産運用して子どもの学費などを用意できるメリットがあります。また、任意のタイミングで引き出せるようになったことで、さまざまな資金ニーズに対応できるようになりました。
年間80万円を非課税で運用できる
通常の投資に対する利益に対しては、約20%の税金が課されます。しかし、ジュニアNISAを活用すれば年間80万円を非課税で運用できることから、資産運運用の効率性が向上します。税金は投資家にとってコストである以上、非課税で運用してコストを抑えられるメリットは大きいです。
子どもが幼く、10年以上の投資期間が確保できる場合は、複利効果もあって効率よく資産が増える期待も持てるでしょう。
18歳になるまで好きなタイミングで引き出せる
制度の廃止決定に伴い2024年以降、ジュニアNISA内のお金は好きなタイミングで引き出せるようになりました。中学受験や高校受験など、さまざまなシーンに応じて柔軟に使えるようになったため、利便性が大きく向上したといえるでしょう。
非課税で資産運用しつつ、子どもの成長に応じて柔軟にお金を用意できる点はジュニアNISAの大きなメリットです。
2024年以降ジュニアNISAのお金はどうなる?
ジュニアNISAで保有している商品は、2024年以降もそのまま非課税で運用できます。現行のジュニアNISAで投資した商品を非課税で運用できる期間は5年となっています。また、5年の非課税運用期間終了後は、自動的に「継続管理勘定」という勘定に移管されて18歳になるまで非課税で保有することが可能です。
2024年以降、ジュニアNISAで運用しているお金の取り扱い方法として下記が挙げられます。
●非課税の継続管理勘定で保有し続ける
●子どもが18歳になるまで保有し、新しいNISA口座へ移管する
●全額引き出してジュニアNISA口座を廃止する
ジュニアNISAは、継続管理勘定に移管した後も、非課税で保有し続けることができます。当面ジュニアNISAのお金を使う予定がなければ、非課税の恩恵を受けるために継続管理勘定で保有し続けるとよいでしょう。
継続管理勘定で継続保有したまま子どもが18歳になったら、子どもの名義で新NISA口座に移管することも可能です。新NISAを利用できるのは18歳以上となっており、ジュニアNISA内のお金が残っている場合は、そのまま子どもに引き継ぐことができます。
また、必要に応じて任意のタイミングでジュニアNISAのお金は引き出せます。一部引き出しはできず、全額を引き出す必要がありますが、進学などのタイミングでお金が必要になったら引き出して学資資金として活用しましょう。
まとめ
ジュニアNISAを活用すれば、年間80万円を非課税で運用できます。また、制度の廃止に伴って利便性が大きく向上しました。効率よく学資資金も用意できるなど、今から活用するメリットも多くあるため、未成年の子どもがいる家庭は有効活用しましょう。
出典
金融庁 ジュニアNISAの概要
金融庁 新しいNISA
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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