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スマートウオッチは割高!? 長期的観点だと「クオーツウオッチ」のほうがコスパがいい?

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月29日 9時30分

スマートウオッチは割高!? 長期的観点だと「クオーツウオッチ」のほうがコスパがいい?

スマートウオッチ市場が拡大し続ける大きな理由は、便利な機能をコスパ良く使えることだろう。コストパフォーマンスを語る際は他の製品の価格と比較するのが一般的で、スマートウオッチの場合はだいたい「機械式時計」の値段と比べることが多い。特に数十万円から百万円超を超える「ただの時計」と、5万円程度で電話や健康チェック、電子マネーの支払い、タスク管理などが行えるスマートウオッチを比較すれば、スマートウオッチに軍配が上がるのは一目瞭然だ。 しかし、都内在住の会社員であるAさん(30歳)は、長期的な観点では電池式の腕時計「クオーツ時計」のほうがコスパは良いと考えている。その理由とAさんが「生涯で一本」と決めている時計について聞いた。

クオーツ時計のほうが圧倒的に「生涯コスト」は安い!

「同じ土俵で戦うのが前提で、なおかつ死ぬまで一本のスマートウオッチでいけるのであれば、クオーツ時計も機械式時計も勝ちようがないですね。ただ、実際はスマートウオッチには本体やOSの『寿命』という問題があります。これ、ライトユーザーにとってはコスパが悪いことに気付いていない人が意外と多いんですよね」

Aさんは自称スマートウオッチの「ライトユーザー」で、大学時代から社会人の4年目までおよそ8年近く着用していたという。その間、故障やバッテリーの持ちが悪くなるといった理由で2度買い替えた。

「合計3台で10万円は余裕で超えていますね。故障などの不運があったとはいえ、死ぬまで着用し続けるとなると、時計や電子マネーくらいしか使用していなかった自分からすれば、かなりのコストがかかると思います」

現在、日本でもっとも売れているスマートウオッチの最新機種の廉価版はおよそ4万円。レギュラーシリーズは6万円となっている。一般的にスマートウオッチの寿命は5年程度とされているので、おおまかに見積もっても40年着用するのであれば8回買い替えるため、合計すると廉価版で32万円、レギュラーシリーズは48万円かかると予想できる。

「一生使える高級腕時計の入り口くらいの価格ですよね。ただ、機械式時計は3~5年に一回、数万円のオーバーホールが必要なので、やっぱりコスパは悪いと思う人が多いのもうなづけます。そこでおすすめなのが『クオーツ時計』なんですよ」

5万円の時計が「ほぼ一生」使える魅力

クオーツ時計とは電池とICチップ、水晶(クオーツ)振動子を用いた時計だ。圧倒的な精度を誇ることに加え、本体価格も機械式よりも圧倒的に安いのが特徴である。ちなみにクオーツ時計のなかにも、時刻の表示方法で「アナログ式」と「デジタル式」の2種類があるが、Aさんいわく「断然アナログ式」という。

「クオーツ時計は5万円も出せば、海外ブランドも含めて非常に優れたデザインの時計が選択肢に入ります。バリエーションの豊富さだけであれば、はっきり言ってスマートウオッチの比ではありませんよ」

さらに優れているのが、イニシャルコストとランニングコストの安さである。本体購入価格はスマートウオッチと同じ価格帯から購入でき、本体の寿命はおおよそ10~30年程度とされている。さらにメンテナンスや修理も割安で、電池交換も町の時計屋で受け付けてもらいやすく費用も数千円程度だ。もちろん状態や故障の程度にもよるが、スマートウオッチは公式の修理に出せば数万円するケースもある。

「スマートウオッチを持っているのに機能をあまり使っていない人や『みんなが使っているからなんとなく付けている』という、かつての私みたいな人って結構多いと思うんですよね。『なんでもできるから便利』だけど結局、使わなければコスパってあまり良くないと思うんです。なら、機能をそぎ落としつつも長く、安く使えて、おまけに『人とかぶらない』クオーツ時計って意外と合理的な買い物になると思うんですよね」

まとめ

クオーツ時計は日本の企業が開発し、圧倒的な精度と低価格を武器に数々の高級腕時計メーカーを窮地に追い込んだ「クオーツショック」を引き起こしたことで有名だ。スマートウオッチも同じように時計業界に大きなインパクトを与えているが、あえてクオーツ時計を選択することで賢く、合理的かつロマンのある買い物もできるのではないだろうか。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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