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スピード違反で「3万5000円」!? 罰金を支払わないとどうなるの?

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月29日 23時30分

スピード違反で「3万5000円」!? 罰金を支払わないとどうなるの?

5月は、春の交通安全運動で取り締まりが強化されていました。意外にも交通違反の反則金額を把握している人が少ないのが現状です。実際はどのような行為に対して、いくら科されるのでしょうか? また、支払わないとどうなるのでしょうか?   交通違反は、交通安全を確保するための禁止されている行為です。しかし、もしも違反してしまったとき、「思っていたより金額が大きかった……」と困窮することがないように、おおよその金額を頭に入れておきましょう。

反則金とは? 支払わないとどうなる?

反則金とは、「青切符(交通反則告知書)」を切られたときに支払うお金のことです。青切符は、「交通反則通告制度」にのっとって、違反点数6点未満の比較的軽微な交通違反をした際に切られる切符です。
 
では、反則点数が6点以上の比較的重い交通違反をした場合はどうでしょうか? この場合、「赤切符(告知票・免許書保管証)」が切られ、免許停止や免許取り消し処分となり、反則金ではなく「罰金刑」が科されることになります。
 
今回は、青切符を切られた時の反則金について触れます。反則金を支払わないと、どうなるのでしょうか? 結論、刑事事件として刑罰が科されることになります。青切符を切られた場合は、反則金を支払うことが鉄則です。支払うことで、刑事事件としての刑罰は科されなくなり、未成年者の場合は家庭裁判所の審判に付されなくなります。
 

反則金はどれくらいかかる?

内閣府の調査によると、2020年度において最も多かった交通違反は、一時停止違反です。数は、160万4972件にものぼります。続いて、最高速度違反が116万2420件報告されています。
 
図表1

内閣府 第1編 陸上交通 第1部 道路交通 第2章 道路交通安全施策の現況 第5節 道路交通秩序の維持
 
反則金は、犯した違反の軽重によって異なります。では、それぞれの違反で実際に支払うべき反則金などについて具体的に見ていきましょう。
 

指定場所一時不停止等違反

まずは、一時停止違反(指定場所一時不停止等違反)です。交通違反の点数は2点となっています。反則金は、図表1の通りです。車両の種類によって反則金額は異なり、普通車では7000円の反則金が必要となります。
 
図表2

警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表を基に筆者作成
 

速度超過違反

続いて、最高速度違反(速度超過違反)です。交通違反の点数は、図表3の通り、超過した速度によって異なります。
 
図表3

警視庁 交通違反の点数一覧表を基に筆者作成
 
時速50km以上の違反は12点となっており、これは赤切符となり、反則金ではなく罰金刑になります。時速40km未満の最高速度違反において、支払うべき反則金は、図表4の通りです。
 
図表4

警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表を基に筆者作成
 
例えば、普通車で時速20kmの最高速度違反をした場合は、1万5000円の反則金が必要です。時速15km未満の場合でも、9000円が必要となってきます。このように反則金の額は、決して軽く見るべきではありません。改めて胸に刻んで、安全運転を心がけましょう。
 

交通違反しないように気を付けよう

ここまで、交通違反について概要と実際の支払額を見てきました。反則金の額は、違反行為によって細かく定められています。普通車の最高速度超過の反則金は、下は9000円から上は3万5000円まであります。どの違反を犯してしまっても、支払う額は少なくないことが確認できたでしょう。
 
交通違反を犯すことは、重大な事故につながりかねない危険な行為です。安全のために、また、財布のためにも交通違反がないように気をつけて運転したいものです。
 

出典

警視庁 反則金の納付
内閣府 令和3年交通安全白書 第1編 陸上交通 第1部 道路交通 第2章 道路交通安全施策の現況 第5節 道路交通秩序の維持
警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表
警視庁 交通違反の点数一覧表
 
執筆者:田中彩可
FP2級

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