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自分の手取り収入が曖昧なフリーランスは危険! 年収ごとの目安を知っておこう

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月30日 4時10分

自分の手取り収入が曖昧なフリーランスは危険! 年収ごとの目安を知っておこう

手取り収入が曖昧なフリーランスの方も多いのではないでしょうか。フリーランスとして収入を得ても、そのすべてが手取りになるわけではありません。税金や社会保険料などの支払いがあるためです。   そこでこの記事では、手取り収入を把握しないリスクと、年収ごとの手取り額の目安について紹介します。

手取り収入を把握しないリスク

手取り収入を把握していなければ、予想外の出費によって生活が困窮するリスクがあります。
 
例えば、フリーランスとして稼いだお金を貯蓄せず、「すべて手取りだから自由に使える」と誤解したケースです。この場合、翌年に支払いが必要な所得税や住民税、国民健康保険料などの支払いが難しくなるかもしれません。
 
税金の支払いが遅れれば延滞金が加算されますし、さらに滞納が続けば、預貯金や不動産などの差押えを受ける場合があります。国民健康保険料を滞納した場合も、延滞金の発生、保険証の返還、滞納処分が執行されるリスクがあるので注意が必要です。
 

年収300万円の手取り収入の目安

次に、年収300万円の手取り収入の目安を解説します。ここでは年収を「売上高-必要経費」と定義し、青色申告者の青色申告特別控除前の所得とします。
 
他の条件として、30歳で配偶者なし、国民年金の支払いあり、個人事業税の対象外の職種、ひとり親控除や生命保険料控除などは考慮しないものとします。令和5年10月1日から開始されるインボイス制度も考慮していません。
 
なお、国民健康保険料に関しては、令和5年度の東京都世田谷区の計算方法に基づいています。あくまでも概算の数値として、参考程度にご覧ください。


・国民健康保険料 24万4100円
・国民年金保険料 19万8240円(16520円×12ヶ月)
・所得税 7万1300円
・住民税 15万2700円
・手取り収入 233万3660円

上記のように1年間の税金・保険料を考慮すると、年収300万円であっても、概算で233万円前後の手取り収入になることが分かります。
 

年収500万円の手取り収入の目安

次に、年収500万円の手取り収入の目安です。その他の条件は、年収300万円と同様とします。


・国民健康保険料 43万5900円
・国民年金保険料 19万8240円(16520円×12ヶ月)
・所得税 22万6000円
・住民税 33万3500円
・手取り収入 380万6360円

上記のように年収500万円の場合は、概算で380万円前後の手取り収入です。
 

年収800万円の手取り収入の目安

最後に年収800万円の手取り収入の目安です。その他の条件は、年収300万円と同様です。


・国民健康保険料 72万3600円
・国民年金保険料 19万8240円(16520円×12ヶ月)
・所得税 76万2100円
・住民税 60万4800円
・手取り収入 571万1260円

上記のように年収800万円の場合は、概算で570万円前後の手取り収入となります。
 

まとめ

今回はフリーランスの方が手取り収入を把握しないリスクと、各年収ごとの手取り収入について解説しました。「思ったよりも手取り収入が低い」と感じられたかもしれません。
 
あくまでも概算ではありますが、フリーランスの方は手元にお金を残しつつ、活動を続けることが大切です。
 

出典

世田谷区 保険料の計算方法
日本年金機構 国民年金の加入と保険料のご案内
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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