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食洗機VS手洗いはどちらが節約になる?【光熱費】を徹底比較して分かったこと

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月30日 9時20分

食洗機VS手洗いはどちらが節約になる?【光熱費】を徹底比較して分かったこと

食器洗い乾燥機(以下、食洗機)を使用することで、光熱費を下げられる可能性があります。「食洗機=電気代が高い」というイメージを抱いている方は多いのではないでしょうか?   本記事では、実際に、食洗機と手洗いのどちらが光熱費を削減できるのかについて、データを引用しながら分かりやすく解説します。   生活費を切り詰めるために苦労されている方は、本記事を参考にして、ぜひご家庭の家計見直しをしてください。

食洗機と手洗いの光熱費の比較

食洗機を使用することで、光熱費節約につなげられる可能性があります。この章では、具体的なケースを想定して、食洗機と手洗いの料金を、ガスと電気を併用されている場合と、オール電化の場合とで解説します。
 

ガスと電気を併用している家庭の場合

経済産業省北海道経済産業局が発行している「実践!おうちで省エネ」によれば、食洗機と手洗いの年間にかかる光熱費を比較すると、食洗機のほうが、7949円ほど節約になることが分かりました。


・手洗いの場合:ガスの年間使用量81.62立方メートル+水道年間使用量47.45立方メートル=約3万740円
・食洗機の場合:電気の年間使用量525.20キロワットアワー+水道年間使用量10.80立方メートル=約2万2791円

※給湯器(40度)、使用水量65リットル/回の手洗いの場合と、給水接続タイプで標準モードに設定した食洗器、共に2回/日の比較(自宅でほぼ毎日食事をする一般的な4人家族の場合)
 
食洗機は、食洗機内にお湯をためて、循環させることで、洗いとすすぎの工程を行うために水量が少なく、節約が実現します。食洗機に使う電気と水を比べると、特に水の使用量が少なく済んでいることが分かります。
 

オール電化の家庭の場合

オール電化の家庭の場合は、使用している機器によって、料金が大きく異なります。
 
まず、電気温水器について説明します。「実践!おうちで省エネ」によると、お湯を沸かして手洗いする場合は、通常の電気料金プランでは、一般的なガス給湯器の料金よりも1.3倍ほど高く設定されているため、電気温水器のほうが割高になります。
 
エコキュートの場合は、1リットルあたりのお湯を沸かすときの電気料金が、ガス給湯器の3分の1程度になります。ただし、設定湯張り量がマッチしていないと、沸かしたお湯が無駄になったり、追加で沸騰させたりしなければなりません。
 
そのため、設定の湯量さえマッチしていれば、手洗いは節約につながり、電気料金の安い夜間に食洗機を使用することで、コストを安くできるでしょう。
 
次に、夜間電力は実際、どの程度安くなるのかについて、2社の電力会社の夜間電力の実例をご紹介します。
 

・東京電力エナジーパートナー「夜トク8」の場合

日中の電力32.71円/1キロワットアワー-夜間電力21.75円/1キロワットアワー=10.96円/1キロワットアワー

・中国電力「ぐっとずっと。プラン ナイトホリデーコース」の場合

日中の電力(夏季以外)46.90円/1キロワットアワー-夜間電力34.55円/1キロワットアワー=12.35円/1キロワットアワー

 
中国電力の場合、食洗機に夜間電力を使うことで、年間で約6486円安くなることが分かりました。
 

食洗機を使っても節約につながらない可能性が高い場合

食洗機を使っても、以下に該当する場合は、逆に光熱費が高くなってしまう可能性があるため、節約につながらないことがあります。


・洗う食器が少ない
・素材・形状・大きさなど、食洗機に対応していない洗い物が多い

食器の量が少なければ、使う水も少ない量で済むため、手洗いのほうがよいでしょう。食洗機に対応していない食器がメインのときは、手洗いにするなど、状況に応じて、食洗機と手洗いを使い分けることが大切です。
 

食洗機で節約しながら毎日の家事を楽にしよう

食洗機を使うことで、日ごろの光熱費を下げられる可能性があります。その理由は、使用する水量を節約して、効率的にエネルギーを使用できるからです。
 
もしも「光熱費が高くなりそう」というイメージから、食洗機の使用を避けていらっしゃるのであれば、ぜひ本記事を参考にしてください。
 
ただし、食洗機の光熱費節約のメリットを生かしづらいケースもありますので、家族の人数が少なかったり、食洗機非対応の洗い物が多かったりする場合は、慎重に検討しましょう。
 

出典

経済産業省北海道経済産業局「実践!おうちで省エネ」(2022年度版)
東京電力エナジーパートナー株式会社「夜トクプラン」
中国電力株式会社「ナイトホリデーコース」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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