夏前の今こそエアコンを掃除しよう！ メンテナンスによる節約効果はどれくらい？

猛暑を乗り切るために欠かせないエアコンは、メンテナンスをしないと冷房効率は低下します。するとエアコンの効きが悪くなるばかりか、悪臭や電気代の高騰にもつながるため、夏を迎える前にお手入れしてみてはいかがでしょうか。   そこで本記事では、エアコンのメンテナンスによる節電効果やお手入れ方法について解説します。

エアコンのお手入れは節電効果がある

エアコンは室内の空気を吸い込み、室外機で温度を調節してから室内に戻す仕組みの家電です。その際、空気中のゴミやホコリも一緒に吸い込んでしまうため、使用のたびにフィルターには汚れが蓄積します。
 
そこで、冷房効率を最大限に引き出すためには、こまめなお手入れが不可欠です。エアコン本体のカバーを開ければフィルターの汚れ具合を確認できるので、汚れがたまっているときにはメンテナンスしましょう。
 

フィルター掃除するだけで約4％の節電に

フィルターが目詰まりしていると、冷暖房の効果が下がるため無駄に電力を消費してしまいます。環境省の「家庭でできる節電アクション」によると、2週間に一度のフィルター掃除を推奨しており、冷房時で約4％の消費電力の削減につながるとしています。冷房効率をアップさせるためにも、こまめにメンテナンスすることが大切です。
 

室外機周辺にも注意

エアコンをメンテナンスする際は、室外機周辺に風通しを遮るものがないかご確認ください。正面の吹き出し口か背面の吸い込み口のいずれかがふさがっていると、熱を屋外に逃す機能を発揮できません。また、直射日光の当たる場所にも注意が必要です。室外機は室内の熱を外に排出しますが、室外機周辺が高温だと熱を排出しにくくなります。
 
そこで、すだれやサンシェードを設置し、室外機全体が日陰となるようにするとよいでしょう。このとき、風の通り道をふさがないよう2メートルほど離れた場所に設置するのもポイントです。
 

エアコンのメンテナンス方法

普段のお手入れは、自宅にあるもので簡単にメンテナンスできます。一般的なエアコンは、本体カバーを開けるとすぐにフィルターが見えます。このフィルターは、以下の手順でお手入れしましょう。

●フィルターを取り付けたまま軽く掃除機をかける（ホコリが舞うのを防ぐため）
●外したフィルターに掃除機をかける
●フィルターを水洗いする
●十分に乾燥させてからエアコンに取り付ける

水洗いだけで落ちない汚れは、ブラシでこすり洗いします。それでも落ちない汚れは、中性洗剤やエアコン専用のクリーナーを使用してください。水洗いしたあとのフィルターは水分を取り除き、十分に乾燥させます。フィルターは熱に弱いので、ドライヤーの使用は控えましょう。
 

専門業者に依頼する

エアコンの汚れがひどい場合や、シーズンの前後には専門業者によるエアコンクリーニングを依頼するのもおすすめです。自分では触れない内部まで洗浄してもらえるため、ニオイの原因となるホコリやカビも徹底的に除去できます。
 
一般的な壁掛けエアコンの費用相場は、以下のとおりです。

●お掃除機能なし：7500〜1万5000円
●お掃除機能あり：1万7000〜2万2000円

エアコンが複数あるときは、まとめて依頼すれば1台あたりの費用を抑えられる場合があります。
 

エアコンクリーニングは春と秋がおすすめ

依頼のタイミングは、春と秋がおすすめです。冷暖房が活躍する夏と冬は繁忙期のため、思うように予約が取れない可能性があります。春と秋の閑散期なら希望日に予約が取りやすく、買い替えが必要になっても真夏・真冬に間に合わせられるでしょう。
 

まとめ

夏を迎える前に知っておきたい、エアコンのメンテナンスによる節電効果について解説しました。
ついつい掃除を怠りやすいフィルターですが、こまめにお手入れすることで電気料金の削減につながります。冷房効率もアップするため、本格的な夏を迎える前に今一度ご自宅のエアコンを点検してみてはいかがでしょうか。
 

出典

環境省 家庭でできる節電アクション ３ エアコンで節電！
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー