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定年後は87%が「再雇用」を選ぶ?「再就職」との違いやメリット・注意点を解説

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月30日 10時30分

定年後は87%が「再雇用」を選ぶ?「再就職」との違いやメリット・注意点を解説

定年後に働く場合は、「再就職」もしくは「再雇用」という選択肢があります。どちらもメリットとデメリットがありますが、どちらが良いのでしょうか? また、実際はどちらを選択している人が多いのかも気になります。   そこで本記事では、再就職と再雇用についてそれぞれのメリットと注意点を解説するとともに、定年後に再雇用を選択している人がどれくらいいるのかについて紹介していきます。

再就職と再雇用の違い

まず、再就職とは定年まで勤めた会社とは別の会社に就職することです。同業種でなくてもかまいません。自身で就職先を決める場合や周囲の紹介から就職先が決まる場合もあります。
 
次に、再雇用は定年まで勤めた会社に引き続き雇用されることです。雇用形態や賃金などは変更になる場合もありますが、一度定年した後に会社側と雇用契約を再度結ぶので再雇用と呼ばれています。
 

再就職のメリット

再就職のメリットは、自身の好きな就職先を選択できることです。定年を機に、やりたかった仕事や好きな仕事を選択できます。長年働いたことで、これまでの仕事の良い点や悪い点も見つかり、違う業種や違う会社で働きたい場合は再就職も選択肢の1つです。
 

再就職の注意点

再就職の注意点としては、就職先が長期間決まらない可能性があることです。周囲の紹介や退職前に就職先が決まっている場合は問題ありませんが、自身で就職先を探す場合は長期間決まらないことも考えられます。その間は収入が無くなってしまうので、計画的に生活をしなければいけません。
 
また、就職先が決まったとしても新たな環境になじめないことも考えられます。仕事を1から覚えていかなければならず、新たな人間関係に戸惑うこともあるでしょう。雇用の内容だけでなく、自身で働ける環境なのかも再就職の際に考えたいところです。
 

再雇用のメリット

再雇用は退職金を受け取った後に同じ会社に雇用されるので、同じ環境で働くことができます。部署や仕事内容は変わることもありますが、比較的働きやすい点が再雇用のメリットです。
 

再雇用の注意点

再雇用の場合は役職が変更されたり、賃金が低くなったりすることが考えられます。上司と部下の関係が逆転するようなこともあるので、このような人間関係の変化に対応しなければいけないことが注意点です。
 
賃金についても定年前と再雇用後では大きく変動することもあるので、退職金の使い方や再雇用後の生活についてはよく考えることも大切です。
 

再雇用を選択している人は87%

厚生労働省によると、60歳定年を採用している企業で再雇用を選択している人は87.1%で、多くの人が再雇用を選択していることがわかります。今後は変化があるかもしれませんが、定年後の働き方としては再雇用が一般的といえそうです。
 

定年後の過ごし方について考えてみましょう

再就職と再雇用はそれぞれメリットと注意点があるので、自身にあったものを選択することが大切です。再雇用を選択している人は多いですが、業務内容や職場環境、人間関係に変化が必要だと感じている場合は再就職も検討しましょう。
 
近年は平均寿命や健康寿命が延びており、定年後の人生も長いです。本記事を参考に、定年後の生活や働き方について考えてみてください。
 

出典

厚生労働省 令和4年「高年齢者雇用状況等報告」の集計結果を公表します
厚生労働省 高年齢者の雇用
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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