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「ゲームの発売日なので休みます」はアリ? 有休を使用しても問題ない?

ファイナンシャルフィールド / 2023年5月31日 2時30分

「ゲームの発売日なので休みます」はアリ? 有休を使用しても問題ない?

労働基準法によって、会社は発生要件を満たした労働者に対して「有給休暇」を付与しなくてはなりません。そして、付与された有給休暇を使用することは、労働者の権利として認められています。では、ゲームの発売日のために有給休暇を使っても問題ないのでしょうか。そこで、有給休暇の発生要件やルールを解説し、検証します。

有給休暇の付与要件とは?

労働基準法によって、労働者には有給休暇が与えられることになっています。ただし、「雇い入れの日から6ヶ月以上経過している」「全労働日の8割以上出勤している」という2点を満たす必要があるのです。
 
付与される日数は継続勤務年数によって左右されます。「6ヶ月で10日」「1年6ヶ月で11日」「2年6ヶ月で12日」「3年6ヶ月で14日」「4年6ヶ月で16日」「5年6ヶ月で18日」「6年6ヶ月以上で20日」です。
 
パートタイム労働者など所定労働日数が少ない労働者に対しても、週所定労働日数と継続勤務年数に応じた有給休暇が付与されます。例えば、同じ6ヶ月継続勤務でも「週4日の場合は7日」「週3日の場合は5日」「週2日の場合は3日」です。
 

有給休暇を取得するタイミングとは?

まず、会社は労働者が希望する日に有給休暇を与えなくてはなりません。つまり、労働者は使いたいときに有給休暇を使うことができるのです。ただし、会社の正常な運営を妨げる場合、会社は労働者に有給休暇を取る日を変更してもらうことが可能です。正常な運営を妨げる場合の例としては、有給休暇を取る従業員が同一時季に重なってしまった場合や、繁忙期などがあげられます。
 
以上のことを踏まえると、ゲームの発売日に有給休暇を取得することは問題ありません。しかし、自分自身が休むことによって、会社の正常な運営が妨げられる場合は、有給休暇の取得日を変更しなくてはならない可能性があることを覚えておきましょう。
 

有給休暇のルールとは?


 
有給休暇には取得できるタイミングのほかにも、ルールがあります。まず、有給休暇の請求権の時効は2年です。2年過ぎると、有給休暇を使えません。前年度に使えなかった有給休暇は翌年度に使うことが可能です。次に、会社側は有給休暇を使った従業員が不利益になるような取り扱いをしてはいけません。
 
例えば、有給休暇を使った日を欠勤扱いにして、給与や手当などの算定にマイナスとなるような扱いをすることがあげられます。このほか、有給休暇は原則として1日単位で使うことになっています。とはいえ、従業員が半日単位、時間単位で有給休暇を取得したい場合もあるでしょう。このような場合、会社側の同意があれば、半日単位や時間単位で取得することも可能です。
 

ゲームの発売日で有休を使用するのは可能

ゲームの発売日のために有給休暇を使用することはできます。ただし、その日が会社の正常な運営を妨げる場合は、取得する日を別の日にするように会社側から頼まれることもあります。有給休暇取得は労働者の権利です。有給休暇について何か困ったことがあれば、労働基準監督署の労働時間相談・支援コーナーにて相談してみてはいかがでしょうか。
 

出典

厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署 年5日の年次有給休暇の確実な取得 わかりやすい解説

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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