仕事中に同僚がよく「居眠り」しています…寝てるのに給与が支払われるのは「不公平」に感じるのですが、上司に報告すべきでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2023年6月1日 2時30分
その日の体調や気候によっては、仕事中に眠たくなってしまうこともありますが、毎日のように職場で居眠りをするのは社会人として問題があるといえます。仕事中に同僚がよく居眠りをしているのを見かけたときには、どのように対応すればよいのでしょうか。本記事では、居眠り中の給与の問題やよく居眠りする同僚への対処法について解説します。
居眠り中にも給与は支払われるのか
同僚が居眠りしているのを見かけた際、「その時間に自分は働いているのに、寝ている同僚にも平等に給与が支払われるのは不公平では」と理不尽に感じる人もいるのではないでしょうか。たまたま、ほんの数分程度ウトウトしていただけで業務に支障がない場合には、誰しもあることとして黙認されることが多いでしょう。しかし、寝ている時間があまりに長かったり、毎日のように繰り返されたりして、業務に支障が出ている場合は別です。この場合では、労働契約法や民法などの法律に基づく「ノーワーク・ノーペイの原則」が適用され、働かなかった時間分の給与を控除して支払う「欠勤控除」が検討される場合もあります。ただし、欠勤控除の運用にあたっては、ルールや控除金額の計算方法などをあらかじめ就業規則などにて規定しておくことが前提です。
よく居眠りする同僚への対処法
よく居眠りする同僚を見かけたときには、まずは次のような方法で注意を促すことをおすすめします。最終的に上司に相談するとしても、「同僚として解決策を講じたけれども改善が見られないので」というステップを踏むと印象が良いはずです。
・肩などをたたいて起こす
本人を起こして、職場で寝ていることや周りがそれに気付いていることを知らせてあげましょう。再発防止のためには、本人に居眠りを自覚してもらわなければなりません。
・コーヒーやガムを勧める
眠気覚ましとして、カフェインを摂取したり、ガムをかんだりすることを勧めてみましょう。
・休憩を取るように提案する
業務や就業規則上、休憩を取れるのであれば、仮眠室で寝たり、ストレッチをしてきたりすることを提案するのも1つの方法です。短時間の仮眠を取ることで、眠気が落ち着く場合もあります。
改善が見られない場合には上司に相談を
同僚として何とかしようとしたけれども改善が見られない場合には、直属の上司に相談しましょう。たとえ、同僚の仕事をカバーしているなどの状況であったとしても、「自分は働いているのに居眠りしているのは腹が立つ」などの感情的な言い方は控えるのが賢明です。下手をすると自分の印象まで下がってしまう恐れがあります。上司に対しては、同僚が居眠りをしていることで、業務上どのような問題が起きているのかを端的に報告することが重要です。「いつ、どのくらい寝ているのか」「居眠りの頻度」といった客観的な情報も併せて報告すると、上司も状況を把握しやすいでしょう。
親しい場合には理由を尋ねてみよう
仕事中に頻繁に居眠りをしてしまうのは、睡眠不足や疲れが原因である可能性が考えられます。プライベートについても質問できるくらいの親しい関係であれば、「疲れている」「体調が悪い」といった悩みがないかも確認してみましょう。健康上の問題ではなく、単に夜更かしが続いているのであれば、生活習慣を見直すように注意してもよいでしょう。
出典
e-Gov法令検索 労働契約法
e-Gov法令検索 民法
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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