【夢のマイホーム】買わなければよかった… 後悔している人の割合と理由とは？

マイホームは、「一生に一度のお買い物」といわれることがあるほど高額な商品です。購入にあたり、「後悔するのでは」などの不安を感じている方もいるでしょう。マイホームを実際に購入した方は、どのように感じているのでしょうか。ここでは、マイホーム購入で後悔していることがある人の割合、後悔の理由などを解説していきます。

マイホーム購入で何かしらの後悔をしている人の割合

マイホームの購入は、多くの方にとってうれしいイベントです。しかし、残念ながら全ての方が、購入後も満足しているわけではありません。株式会社AlbaLink（東京都江東区）が2023年3月に実施した「マイホーム購入時に注意しておけばよかったことに関する意識調査」（対象：マイホーム購入経験がある501名）によると、マイホーム購入で後悔していることがある人の割合は68.9％です。
 
内訳は、「とてもある」が16.2％、「多少ある」が52.7％、「あまりない」が25.3％、「全くない」が5.8％となっています。マイホームは、想像以上に難しいお買い物といえるかもしれません。
 
ちなみに、購入時にもっと注意すればよかったことの1位は「間取り・生活動線のよさ」（93人）、2位は「騒音・治安など周辺環境」（70人）、3位は「立地のよさ」（53人）です。「コスト面の検討」は9位（34人）となっており、コスト面で後悔している人は、それほど多くないといえるでしょう。どちらかといえば、環境面に注意しておけばよかったと感じている人が多いようです。
 

マイホーム購入を後悔する瞬間

株式会社アールピーネット（北海道札幌市）では、2021年8月19日～9月1日にマイホーム購入を後悔する瞬間について調査しています（「家なんて買わなければよかった…と思う瞬間」に関するアンケート。
対象：全国の男女457名）。
 
同調査によると、後悔する瞬間の1位は「ローン返済が苦しいとき」（112名）、2位は「メンテナンスが大変なとき」（110名）、3位は「近所付き合いが面倒なとき」（78名）です。
 
こちらの調査では、後悔していることで9位だった「コスト面」が、1位になっています。この結果から、お金のやりくりが大変なときに、強く後悔していることがうかがえます。マイホームを購入するときは、余裕をもった資金計画を立てておくことが重要といえるでしょう。
 
2位と3位は、マイホームならではの悩みといえます。捉え方によっては楽しみにもなりますが、慌ただしい毎日を送っていると大変、面倒と感じることが多いでしょう。この調査結果から、メンテナンスに一定のコストがかかる点にも注意が必要と分かります。住宅ローンを利用している場合、毎月の返済に加えてメンテナンス費用も用意しなければなりません。
 
またマイホームには、固定資産税もかかります（「固定資産税を払うとき」は同調査で4位にランクイン）。マイホームを購入するときは、取得にかかる費用だけでなく、維持や管理にかかる費用も確認しておく必要があります。これらを踏まえたうえで資金計画を立てると、経済面で後悔すること、あるいは後悔する瞬間は減らせるでしょう。
 

マイホームは資金面では計画的に、立地などはよく検討して購入しよう

マイホームを購入した7割近い人が何かしらの後悔をしています。約4人に1人が「ローン返済が苦しいとき」に、マイホーム購入を後悔している点も見逃せません。大きなお買い物だけに、購入してから「こうしておけばよかった」などと感じる人が多いようです。これから購入する人は、以上の結果を参考に資金計画などを立てましょう。しっかりと準備をして、後悔することを減らしたいものです。
 

出典

株式会社AlbaLink マイホーム購入時に注意しておけばよかったことに関する意識調査

株式会社アールピーネット 「家なんて買わなければよかった…と思う瞬間」に関する調査

 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー