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学資保険を選ぶポイントの1位は「返戻率」。加入にあたり注意すべき意外な落とし穴とは?

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月2日 4時0分

学資保険を選ぶポイントの1位は「返戻率」。加入にあたり注意すべき意外な落とし穴とは?

子どもの教育資金は、多額の費用が必要といわれています。その費用の準備で、有効な手段の一つに学資保険がありますが、意外なことに学資保険には落とし穴が存在します。   本記事では、学資保険について、重要視されるポイントと注意点を紹介していきます。

学資保険を選ぶポイントは?

参考までに、学資保険を選ぶポイントについてのアンケート結果を見ていきましょう。
 
保険マンモス株式会社(東京都港区)が2022年11月、10歳未満の子を持つ方500人を対象に実施した学資保険に関するアンケート調査によると、学資保険に加入しているという方が、47%となりました。
 
次に、学資保険に加入していると答えた方に対し、「学資保険を選ぶときに重視した項目」を挙げてもらうと次のようになりました。

第1位 返戻率(149人)
第2位 保険金を受け取るタイミングと受取り金額(134人)
第3位 保護者に何かあった時の補償内容(79人)
第4位 手続きが簡単にできるか(38人)
第5位 途中解約ができるか(18人)
第6位 オプションサービスの充実性(14人)
第7位 自由設計できる内容(9人)

このように、学資保険で重要視されるのは、「返戻率」ということが分かりました。
 
学資保険の加入は、預金・貯金するよりもお金が増える可能性があるので、選択肢として有効と判断されたことを表しているかもしれません。
 

学資保険の落とし穴は?

続いては、学資保険の落とし穴について、「返戻率」を中心に見ていきましょう。
 

中途解約と元本割れ

学資保険は中途解約すると返戻率が下がる商品が多いので、その点をしっかりおさえておきましょう。
 
また、学資保険は元本割れリスクがあります。商品にもよりますが、特に利率が変動型の場合、経済状況によっては金利が低くなってしまい、十分な利益を生まない可能性があります。また、インフレにも強くありません。
 

保障内容をよく吟味して

商品によっては医療・死亡保障があり、保障が手厚いとも取れますが、そのような商品はおおむね返戻率が低めです。
 
保険に多機能さを求めるのは間違いではないかもしれませんが、教育資金を準備するのが目的ならば、そのような保障の必要性は小さく、本来の加入目的からずれてしまう可能性があります。学資保険の加入の際は、目的をしっかり意識しましょう。
 

受け取りのタイミング・方法を考慮しよう

満期までの期間の長いほうが、返戻率は高くなるのが一般的です。そのため、加入は子どもが生まれた直後にするなど計画性が重要です。
 
ただし返戻利率を高めたいがために、受け取りの時期を遅らせるなどしてしまうと、必要なタイミングでお金を受け取れなくなりますので注意しましょう。また、返戻金は一括で受け取ったほうが、返戻率が大きい商品が多いのでその点も考慮しましょう。
 

他の投資との比較も重要

教育資金を準備するにあたって、選択肢は学資保険だけではありません。NISAなどで投資信託を運用した場合などは、学資保険の返戻率を上回る可能性もあるので、その点も十分考慮しましょう。
 

まとめ

学資保険に関するアンケート結果と、その注意点について紹介しました。
 
教育資金を作るのに有効な商品でありますが、紹介したような注意点がありますので加入にあたっては、ご家庭の経済状況や他の資産運用と十分比較検討してみるとよいでしょう。
 

出典

保険マンモス株式会社 学資保険に関するアンケート結果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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