テレビはありますが「NHK」は見ていません。それでも受信料は払うべきなのですか?
ファイナンシャルフィールド / 2023年6月4日 10時10分
![テレビはありますが「NHK」は見ていません。それでも受信料は払うべきなのですか?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_211458_0-small.jpg)
テレビを持っていても、NHKは見ていないから受信料を払いたくないという人もいるでしょう。見てもいないのになぜ受信料を払わなければならないのか、当然の疑問です。 そこで今回は、NHKを見ていないのに受信料を払うべきなのか、そして、実際に払わなかった場合にリスクはあるのかなどについて取り上げていきます。また、公共放送としてのNHKの役割と、受信料を払う意義についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
NHKの受信料って払うべき? 払わない場合のリスクや払わなくてもよいケースを解説
![](https://financial-field.com/wp/wp-content/uploads/2023/06/sagu_05_119.jpg)
結論からいうと、テレビ放送を受信する機器があれば、NHKと契約して受信料を払う義務があるのです。もし払わなくても、罰則が科されることはありません。NHKの受信料を滞納しても、信用情報に傷が付くことはないし、ローン審査にも影響しないのです。
しかし、NHKからは督促状が届くようになり、割増金の支払いが発生する場合があります。それでも払わないでいると、裁判になって財産を差し押さえられるリスクさえあるのです。
ただし、NHKの受信料を払わなくてよいケースも存在します。それは、「契約対象となる受信機がなくなった場合」と「2つの世帯が1つになった場合」です。テレビなどが壊れたり廃棄されたりしたあとにNHKを解約すれば、受信料の支払義務はなくなります。また、1人暮らしの人が実家に戻ったり単身赴任が終わって家に戻ったりした場合も、NHKに申請することで、それ以降の受信料の支払いは不要になるのです。
また、公的扶助を受給していたり、社会福祉施設などに入所していたりする場合も、受信料が免除されます。さらに、身体的、知的、精神的に障害を患っている人や、重度の戦傷病の人も免除されるケースがあるのです。
あまり知られていませんが、「消滅時効の援用」をNHKに申し出た場合、5年以上前の受信料に関しては支払う義務がなくなります。これは、NHKの受信料には5年の消滅時効があるのが理由です。なお、時効消滅を援用しても、5年以内の受信料は支払う義務があるので注意しましょう。
制度化されてる? NHK受信料の法的背景を紹介
NHKの受信料の支払いは、「放送法第64条」と「日本放送協会放送受信規約」によって、法律として制度化されています。放送法第64条には、「NHK放送を受信できる受信設備を設置した者はNHKと契約しなければならない」と規定されているのです。
また、日本放送協会放送受信規約については、総務大臣の許可を得た規約によって受信料の支払いが義務化されています。そのうえ、政府による「NHK受信料をめぐる諸問題について」のレポートの中では、NHKの受信料制度が憲法違反ではないという政府見解が示されているのです。これらを背景として、NHK受信料は制度化されています。
公共放送の役割とは? NHKの公平負担への取り組みについて解説
NHKは、日本の公共放送です。そこには、「正確な情報で人と人とを互いにつなぎ、かつ、その向上を目指す」という役割があるとされています。そのために、NHKが掲げているスローガンが「いつでも、どこでも、誰にでも、確かな情報や豊かな文化を分け隔てなく伝える」です。
インターネットで、正確かどうかの真偽もわからない情報が多く流通している現代社会では、自分に都合の良い情報だけを見るようになる傾向があるといわれています。このような社会において、正確な情報を伝えることをモットーとしているNHKの存在は、とても重要でしょう。
そのうえNHKは、広告による収入はなく、特定の利益や意向にも左右されることのない存在として、公平負担へと取り組んでいるのです。これは、国民からの受信料がなければ、NHKは成り立たないことを意味しています。
このように、公共放送としてのNHKの存在意義を考えることは、受信料を払ううえでも大切といえるでしょう。
受信料を払う意味を公共放送としてのNHKの役割と公平性から考えてみよう
NHKを見ていないのに受信料を払うのは納得できない、払いたくない、という人も多いでしょう。しかし、誰にでも正確な情報を公平に伝えることのできる公共放送としてのNHKは、真偽が不確かな情報がネットで溢れている情報過多の社会において、必要な存在といえます。
受信料を払う意味を、公共放送としてのNHKの役割と公平性から考えてみてはいかがでしょうか。
出典
NHK受信の窓口 日本放送協会放送受信規約
NHK受信の窓口 お支払いに関するQ&A
NHKよくある質問集
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
受信料不払い増加のNHK、「やるべきことは一つ」と会長は旗を振るが…20年前の“不公平感”再燃も
読売新聞 / 2024年7月27日 7時3分
-
月収が手取り12万円で、国民年金の保険料が高すぎて払えません。「滞納」しか残された道はないのでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月23日 4時30分
-
NHK受信料が不要 チューナーレステレビの魅力と問題 地上波放送はどうすれば?
よろず~ニュース / 2024年7月12日 11時0分
-
さかのぼって請求されるのがこわくて、いまだに「NHKの受信契約」をしていません…このまま放置するとどうなりますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月9日 2時20分
-
NHKの受信解約ができないのはどんなとき? 解約時に注意したいこと3点
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月1日 9時40分
ランキング
-
1スマホより小さなミニPC「S100-WLP」 MINISFORUMから
J-CASTトレンド / 2024年7月29日 12時0分
-
2地方銀行の売れ筋ランキングで「半導体株」と人気を二分するのは…キーワードは「利回り」!?
Finasee / 2024年7月29日 7時0分
-
3ドンキでバカ売れの家電「置くだけエアコン」 担当者「特に人気の地域がある」、なぜ?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月29日 12時0分
-
4タリーズコーヒー、創業記念にこだわり「バニラアフォガートシェイク」発売 限定ボトルもかわいい
J-CASTニュース / 2024年7月29日 7時0分
-
5モンスト「インド進出」に懸けるMIXIの腹づもり 屋台骨の"方針転換"の背景を木村社長に直撃
東洋経済オンライン / 2024年7月29日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)