災害対策をしていない人は「13.9%」!? 「最低限用意したいもの」を確認しよう!
ファイナンシャルフィールド / 2023年6月6日 4時30分
日本は世界でも有数の地震大国です。気象庁によれば、今後30年以内に南海トラフ地震が起こる可能性は70~80%に上ります。大規模な災害に備えて用意しておきたいアイテムはさまざまありますが、なかには100均(100円均一ショップ)で買える商品もあります。 本記事では、地震に備えてどのようなものを用意するとよいのか、そして100均で買える災害用品にはどのようなものがあるかについて解説します。
みんな災害に備えているの?
内閣府の調査では、地震への対策として、停電時に備え懐中電灯等を準備している人は54%程度、食料・飲料水等を備えている人は40%程度。何も対策をとっていない人は、全体の13.9%でした。
また、比較的若い世代に対策をとっていない人が多いということです。
災害時に最低限用意したいもの
では、地震などの災害に備えていったいどのようなものを準備したらよいのでしょうか。
総務省消防庁は、地震などの災害に備えておきたい非常持ち出し用のグッズとして以下のようなものを挙げています。
・印鑑
・現金
・救急箱
・預金通帳
・懐中電灯
・ライター
・缶切り
・ろうそく
・ナイフ
・衣類
・手袋
・インスタントラーメン
・毛布
・ラジオ
・食品
・ヘルメット
・防災頭巾
・電池
・水
・哺乳瓶(赤ちゃんがいる場合)
実際にどのようなものが必要になるかは、個々の家庭の状況によって異なります。例えば小さな子どもがいる家庭ではオムツやミルクが、治療中の病気がある人は薬の備えも必要です。災害時に自分にとって必要なものをピックアップしておきましょう。
100均でも災害用品は用意できる!
災害に対する備えは万全であることにこしたことはありませんが、いきなりすべてをそろえるのは金銭的にも収納スペース的にもハードルが高いかもしれません。
身近にある100円均一の店で災害用品をそろえるのも手です。ここでは、100均で購入できる災害用品を紹介します。
・小さめのジップ袋
現金を入れるのに使用できます。携帯電話が使用できなくなったときに公衆電話に使用することも考えて、紙幣だけでなく10円玉を何枚かいれておきましょう。現金の他にも、細かいものを仕分けするのにジップ袋はなにかと便利です。
・ばんそうこう
ばんそうこうは大きさ別に複数枚、小さめのジップ袋に入れておくとよいでしょう。
・懐中電灯
ハンディタイプだけではなく、手が自由になるヘッドライトは災害時に使いやすいでしょう。
・万能ナイフ
キャンプ用品として販売されていることがあります。缶切りとして使うこともできます。
・手袋
自分の手に合ったサイズで、滑り止めがついている軍手が便利です。
・アルミ保温ブランケット
寒い時期に被災した場合、毛布がわりになります。また、一時的な目隠しとしても使用できます。
・ようかん
災害時の食料としては、「ようかん」がおすすめです。持ち運びに便利で消費期限が長く、カロリーも高いので、好みの味のようかんを用意しておきましょう。ただし、定期的な消費期限のチェックをお忘れなく。
・ホイッスル
万一どこかに閉じ込められてしまったときや、身動きが取れなくなったときに自分の存在を知らせる重要なアイテムです。いざというときにすぐ使えるよう、他の災害セットと同じ場所に納めるのではなく、かばんやスマホのストラップなどにつけておくと安心です。
・除菌シート(ウェットシート)
災害時には断水する可能性があるため、手や顔を清潔にするために使い捨ての除菌シートがあると便利です。小さい子どもがいる家庭では「赤ちゃんのおしりふき」を兼用にしてもいいでしょう。どちらも100均で購入可能です。
・携帯トイレ
断水した場合、トイレは使用できなくなります。いざというときのためにあると安心なグッズです。
災害に備えて「自助」をしよう
災害時には「自助」「共助」「公助」という考え方があります。「自助」はまず自分で自分の身を守ること、「共助」は地域の人と協力して助け合うことをいい、「公助」は警察・消防といった公的機関からの救助・援助を意味します。
大規模災害のときは「公助」が直ちに十分に機能するとは限らず、「自助」「共助」で耐え忍ばねばならない可能性が考えられます。
自分や大切な家族の命を守るため、いつか訪れるかもしれない地震を「正しく恐れ」、できることから少しずつ災害に対する備えをしておくとよいでしょう。
出典
内閣府政府広報室 「防災に関する世論調査」の概要
総務省消防庁 地震などの災害に備えて
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級
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