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中古の「電気自動車」購入のメリットとデメリットとは? 中古車選びのポイントも紹介

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月7日 2時20分

中古の「電気自動車」購入のメリットとデメリットとは? 中古車選びのポイントも紹介

世界的なESG(環境・社会・ガバナンス)の機運の高まりを背景として、国内外のメーカーが電気自動車の開発でしのぎを削っています。電気自動車に興味はあるけれど、新車では価格があまりにも高すぎると考えたとき、電気自動車の中古車を買うのも選択肢のひとつです。   本記事では、中古の電気自動車を購入する際のメリットとデメリット、そして中古車選びのポイントを紹介します。

中古電気自動車のメリット

まずは中古電気自動車を購入するメリットから確認していきましょう。
 

価格が安い

電気自動車は中古車市場に出回ると、値下がり幅がガソリン車よりも大きいのが特徴です。例えば5年落ち(2018年式)の国産車Aの価格帯を大手中古車情報サイトで調べてみると、98万円~268万円(執筆時点)で流通しています。車の状態によって変動はありますが、ガソリン車と比べると比較的安価に購入することが可能といえるでしょう。
 

維持費が安い

ガソリン車と比較をすると、電気自動車はランニングコストが安価です。国産車Aの場合、毎年5月に納税する自動車税がガソリン車でいう1000ccクラスの2万9500円(2019年10月以前登録の車は2万5000円)です。
 
また、電気自動車はエンジンオイルを交換する必要がなく、回生ブレーキを多用するためブレーキパッドの消耗も控えめなので、メンテナンスにかかる出費を抑えることが可能となります。
 

蓄電池代わりに使用可能

電気自動車に搭載されているバッテリーは、蓄電池として利用することができます。自宅にV2HというEV専用設備を備えていれば、災害時の備えとして活用できます。
 

中古電気自動車のデメリット

次に、デメリットを確認していきます。もちろんガソリン車の中古にもデメリットはありますが、電気自動車特有のポイントも複数存在しますので、チェックしていきましょう。
 

バッテリーが劣化している可能性が高い

電気自動車に搭載されているバッテリーには、スマートフォンと同じリチウムイオンが使われています。スマートフォンのバッテリーが使えば使うほど最大容量が減っていくのと同じように、電気自動車のバッテリーも、年数が経過し走行距離が増えると劣化していきます。
 
したがって中古で電気自動車を購入する場合には、実際の航続可能距離がカタログ値よりも大幅に短いという可能性もあります。車種によっては充電可能容量がメーター上などで目視確認できるものがありますので、検討時はこちらもしっかり確認するようにしましょう。
 

補助金を受けられない

電気自動車の購入によって国や地方自治体から受けられる補助金は、新車を購入したときにのみ適用されることに注意しましょう。特に高年式の中古車を購入した場合、補助金を含めた実質的な購入価格が新車と大差ないという可能性もありますので、自身で総合的な価格差を計算をしたうえで検討することをおすすめします。
 

中古の電気自動車を買うときはここを見るべし

ここまで、中古電気自動車を購入するメリットとデメリットを紹介しました。新車登録から5年以内の車で条件を満たしていればメーカー保証が効くので、万一のときも安心な高年式かつ走行距離が少ない車を狙うのも手です。
 
また、低年式車で検討しているのであれば、バッテリー残量を確認することが大切です。本記事で紹介したこうしたポイントを踏まえ、地球にも財布にも優しい中古電気自動車を賢く選ぶようにしましょう。
 

出典

東京都主税局 自動車税種別割

 
執筆者:宇野源一
AFP

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