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高血圧で「生涯100万円」以上損する? 意外とかかる生活習慣病治療費の実態

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月8日 10時0分

高血圧で「生涯100万円」以上損する? 意外とかかる生活習慣病治療費の実態

年を重ねると多くの人が高血圧、高脂血症、高血糖症などの生活習慣病に悩まされます。症状が軽ければ日常生活には支障はないものの、定期的に薬を服用しないといけないなど厄介です。   日々の薬代の出費は少額かもしれませんが、一生涯で考えるとこの生活習慣病との付き合いは想像以上の出費につながります。本記事では、生活習慣病にかかるとどれだけ出費が増えるのか、生涯でどれだけの額になるのか、まとめてみました。

60万人を対象に行った健常者と生活習慣病患者が生涯医療費に及ぼす影響

東北大学が行った「生活習慣・健診結果が生涯医療費に及ぼす影響に関する研究データ」によると、健康である人と生活習慣病を発症している人では生涯的な医療費に大きな差が出ることが明らかとなっています。
 

高血圧症、その他の生活習慣病の生涯医療費に及ぼす影響

実際に、生活習慣病が及ぼす生涯医療費への影響はどれくらいになるのでしょうか。
 
東北大学の研究結果によると、図表1・2・3のとおり、男性では、正常血圧の人に比べて高血圧の人の生涯医療費は約380万円、血糖正常の人と比べて高血糖の人の生涯医療費は約80万円、脂質正常の人と比べて脂質異常の人の生涯医療費は 約15万円それぞれ高くなっているという結果が出ています。
 
図表1


東北大学 生活習慣・健診結果が生涯医療費に及ぼす影響に関する研究
 
図表2

東北大学 生活習慣・健診結果が生涯医療費に及ぼす影響に関する研究
 
図表3

東北大学 生活習慣・健診結果が生涯医療費に及ぼす影響に関する研究
 
特に、高血圧は他の病気の起因にもなりやすく、生涯医療費が健常者と比べて300万円以上かかっていることから、最も影響が大きいことが分かります。日本の高血圧患者は、全体として約4300万人いると推定されており、日本人のおよそ3人に1人が高血圧という状況です。
 
国民病とも呼ばれる高血圧症が思いもよらぬ生涯出費につながることが分かったのではないでしょうか。
 

健常者は平均余命が長く、生涯医療費も抑えることができる

同研究内では、生活習慣病を抱えている人と健常者との平均余命の差も出しています。
 
高血圧群と比べて正常血圧群の平均余命は1.7年、高血糖群と比べて血糖正常群の平均余命は2.1年、脂質異常群と比べて脂質正常群の平均余命は 2.7年長いという結果でした。
 
長生きすれば医療費リスクも高まりますが、平均余命の延長は必ずしも生涯医療費の増加を伴うわけではないと同研究で明らかになっています。
 

生活習慣病にならないためには日々の生活から意識を

生活習慣病が想像以上の生涯医療費の支出に影響することが理解できたのではないでしょうか。
 
日々の食事や運動などを意識し健康で過ごすことは将来の支出を抑えることにもなります。意識して日々の生活改善に取り組んでみましょう。
 

出典

東北大学 生活習慣・健診結果が生涯医療費に及ぼす影響に関する研究
オムロン 血圧データベース日本の高血圧人口(有症者数)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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