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知らないと請求が「20倍」に…!? 世界の通貨記号と思わぬ「落とし穴」

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月8日 2時10分

知らないと請求が「20倍」に…!? 世界の通貨記号と思わぬ「落とし穴」

世界には180以上の通貨があるといわれており、それを、一目で分かりやすくしたものが通貨記号です。通貨記号には、見慣れたものから珍しいものまで、さまざまなものがあります。なかには、複数の国で使われている通貨記号もあり、ネット通販を利用する際には、特に注意が必要になります。

よく目にするものから珍しいものまで! 世界の通貨記号をご紹介

世界の通貨記号から、よく目にするものや、珍しいものをご紹介します。
 

・$(米国ドル)

メキシコの旧宗主国スペインの通貨ペソが由来だとされる通貨記号です。「当時流通していた銀貨(Silver)から取った」などの諸説があります。
 

・€(欧州ユーロ)

1997年に、欧州委員会が作成した通貨記号です。2023年1月から、クロアチアでも使われるようになり、現在、欧州連合(EU)加盟20カ国で導入されています。
 

・£(英国ポンド)

古代ローマの通貨「リブラ(Libra)」から取られたといわれている通貨記号です。ラテン語でリブラは「てんびん」を意味します。
 

・¥(日本円)

円(Yen)の頭文字から取られた通貨記号です。ドルマークにならって、横に二重線が引かれたといわれています。
 

・₫(ベトナム・ドン)

かつて流通していた銅貨が由来の通貨記号です。ベトナム語で銅を「ドン」と呼びます。
 

・₺ (トルコ・リラ)

トルコ政府が、2012年に発表した通貨記号です。船のいかりを半分にしたような形と右上がりの二本線が特徴で、「安全性」「成長性」を表すといわれています。
 

・₸(カザフスタン・テンゲ)

日本の郵便番号の記号に似た、ユニークな通貨記号です。ソビエト連邦の支配下にあったため、かつては「ルーブル」が使われていましたが、1993年から「テンゲ」が流通するようになりました。
 

中国の通貨記号は日本と同じ!? ネット通販のトラブルに注意!

中国の通貨記号は、日本と同じで「¥」が使われています。これが、思わぬトラブルにつながる場合もありますので、注意が必要です。
 
「独立行政法人 国民生活センター」の報告によると「中国人民元と日本円を勘違いして、高額の請求がきた」という相談が複数寄せられているとのことです。
 
例えば、ある方は「¥1680」の表示を見て、クレジットカード決済で申し込んだところ、決済のメールでは「¥32,916」になっていました。為替レートが1元20円の場合、中国人民元の「¥」を日本円と間違えると、請求額は約20倍になってしまいます。
 
このトラブルは、日本語表記の通販サイトであったことと、消費者が注文を完了させるまでに、通貨単位を確認できるような措置が、とられていなかったことが原因であると考えられています。今後も、中国人民元と日本円の通貨記号が同じであることを利用して、消費者をだまそうとする悪質な販売業者が出てくる可能性がありますので、注意が必要です。
 

複数の国で同じ通貨記号を使うこともある! ネット通販の決済時には要確認

中国と日本以外にも、同じ通貨記号を使う国があります。
 
例えば「ドル」は、アメリカだけでなく、カナダ、オーストラリア、香港、ニュージーランド、シンガポールなどで使われています。「ペソ」を使う国には、アルゼンチン、メキシコ、フィリピン、チリ、ドミニカ共和国などがあります。
 
ネット通販で、さまざまなものを購入できる便利な時代になりましたが、決済時には、どこの国の通貨記号なのか、サイト内を隅々まで確認することが重要です。
 

出典

独立行政法人 国民生活センター その「¥」表示は本当に日本円の表示ですか?-通貨をよく確認しないと約20倍の価格になってしまうため要注意!!-

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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