iDeCoと国民年金基金は併用できる? 注意点は?
ファイナンシャルフィールド / 2023年6月9日 1時0分
一般的に老後生活に入ると、収入が減ります。そのため、老後の生活費を少しでも増やすために「iDeCo」と「国民年金基金」への加入を考えている人も多いのではないでしょうか。 そこで、本記事では、iDeCoと国民年金基金を併用することができるのかを紹介。あわせて、併用できる場合のメリットをはじめ、注意点(掛け金の上限など)なども解説してます。
iDeCoとは?
iDeCoは、公的年金(国民年金・厚生年金)とは別に給付を受けられる私的年金制度の1つで、自分の手で掛け金を運用することによって、老後、受給する給付金の金額を上乗せすることができます。
加入できるのは「第1号被保険者」「第2号被保険者」「第3号被保険者」「国民年金の任意加入被保険者」です。
掛け金の上限額は、被保険者の種類によって異なります。第1号被保険者と国民年金の任意加入被保険者の場合は、月額6万8000円、公務員を除く第2号被保険者(確定給付型の年金および企業型DCに加入していない場合)と第3号被保険者の場合は、月額2万3000円が上限額になります。
ただし、掛け金は最低でも月額5000円以上なくてはなりません。その後は1000円単位で自由に掛け金額を決めることができます。給付金を受け取ることができるのは原則60歳からです。また、受け取りまでに加入期間が10年以上必要になります。
国民年金基金とは?
国民年金基金とは、老後、受け取れる年金額が少ない国民年金の第1号被保険者の所得を保障するためにできた制度です。加入できるのは、「日本国内に住んでいる第1号被保険者」、「60歳以上65歳未満の人や、海外に住んでいる人で国民年金に任意加入している人」です。
ただし、国民年金保険料の免除(一部免除・学生納付特例・納付猶予を含む)されている人は、国民年金基金に加入することができません。
国民年金基金の掛け金は、月額上限6万8000円です。支払った掛け金に応じて、65歳から一生涯年金を受け取ることができます。さらに、加入者が早く亡くなった場合、遺族に対して「遺族一時金」が支給されます。ただし、国民年金基金は解約しても、すぐに掛け金を引き出すことはできません。65歳からの支給になってしまうのです。
国民年金基金とiDeCoは併用可能
国民年金基金とiDeCoは併用することが可能です。国民年金基金には、一生涯年金を受け取ることができるというメリットがあります。一方のiDeCoには自分の手で掛け金の運用が可能であるというメリットがあります。併用することで、両方のメリットを得ることができるでしょう。
ただし、併用できるのは国民年金の第1号被保険者のみです。また、掛け金の上限額は両方あわせて月額6万8000円です。国民年金基金の月額の掛け金の上限も6万8000円になります。
そのため、「国民年金基金とiDeCoの併用」「国民年金基金のみの加入」のどちらが自分にとってプラスなのか、見極める必要があります。 また、併用を選んだとしても、掛け金の比率をどのようにするのかも検討する必要があるでしょう。
iDeCoと国民年金基金の併用は可能
国民年金の第1号被保険者の人は、国民年金基金とiDeCoを併用することができます。そのため、併用することで一生涯年金を受け取れるという国民年金基金のメリットと、自分の手で掛け金の運用ができるというiDeCoのメリットを得ることが可能です。
ただし、掛け金の上限額は、両方あわせて月額6万8000円です。そのため、「国民年金基金とiDeCoの併用」「国民年金基金のみの加入」のどちらが自分にとってよいのかを考える必要があるでしょう。
出典
国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト iDeCoってなに?
厚生労働省 iDeCoの概要
全国国民年金基金 国民年金基金とは
全国国民年金基金 国民年金基金制度とは?
全国国民年金基金 国民年金基金とiDeCoとの違い
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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