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エアコンの温度を1℃上げると「10%」の節電に!? 室内温度はどのくらいにすべき?

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月10日 10時10分

エアコンの温度を1℃上げると「10%」の節電に!? 室内温度はどのくらいにすべき?

家庭で使う電化製品の中で、夏に使用頻度が高いものといえばエアコンです。節電を考えるのであれば、まずエアコンの消費電力を下げることを考えたほうがよいでしょう。   しかし、2023年に三菱電機が行った調査によると、多くの人がエアコンの節電方法を知らないようです。そこで今回は、どのようにすればエアコンの消費電力を減らせるのか、詳しく解説します。

室内温度は30℃にしよう!

まずはエアコンの設定温度に注意しましょう。先述した三菱電機の調査によると、外気温が35℃の状態で30分間運転を行った場合、設定温度が28℃だと消費電力は217Wh、29℃だと195Whでした。設定温度を1℃上げるだけで、消費電力が10%程度節約できるのです。普段28℃や29℃に設定している人は、設定温度を30℃にしてみましょう。
 
しかし、設定温度を上げたら暑くなるのではないか、と思う人もいるかもしれません。同調査によると、設定温度が30℃の場合の体感温度は30.1℃であったのに対し、設定温度が28℃の場合の体感温度は29.9℃でした。つまり、設定温度を2℃下げても、体感温度は0.2℃しか変わらないのです。わずか0.2℃であれば、設定温度を下げることにはほとんど意味がない、ともいえます。
 
ただし、その際に注意するべきポイントは、エアコンの送風方法です。多くのエアコンには、風を一方向ではなく上下方向に均等に送るスイング機能を搭載しています。この機能を使えば、設定温度が30℃でも効率よく部屋中に冷たい空気を送ってくれます。そのため、じゅうぶんに涼しくなる、というわけです。
 
また、風量設定は「自動」にしておきましょう。風量設定を自動化しておくと、部屋に熱がこもっている状態では強めの風を送風しますが、じゅうぶんに部屋の中が冷えてくると弱めの風に切り替わります。そもそもエアコンが最も電力を消費するのは、部屋の温度を下げるときです。
 
つまり、ある程度室内の温度が下がったら、それ以上無理に室内の温度を下げる必要はないのです。送風量を自動で切り替わるようにしておくことは節電につながるだけでなく、夏場の冷え対策にもなります。
 

フィルターと室外機もチェック!

エアコンのフィルターは定期的に掃除しましょう。同調査によると、フィルターを約半年間手入れしていなかった場合、消費電力は約12%も悪化する、ということです。フィルターにホコリがたまっている状態だと、衛生上もよくありません。
 
掃除方法は、基本的にはフィルターを取り出し、掃除機でホコリを取るだけで問題ありません。ホコリを取りづらい場合には、中性洗剤につけ置きしましょう。その後、じゅうぶんに乾燥させて再度エアコンに取り付けます。
 
室外機もチェックしましょう。エアコンの室外機は風通しのいいところに設置することが大切です。また、室外機の周囲には物を置かず、風の通り道をつくっておきましょう。室外機は、周囲の空気を吸い込んで熱交換を行います。風の通り道がない場合には、熱交換率が悪くなり、消費電力も多くなってしまいます。
 

エアコンを上手に使って節電しよう!

真夏になるとエアコンを欠かせません。しかし、エアコンは使い方によって消費電力量が異なります。無理せず快適に過ごすためには、どうすればより効率的に部屋の中を涼しくできるかを考えることが大切です。
 
設定温度を下げるよりもスライド機能を活用すること、フィルターを定期的に掃除し、室外機の周りに物を置かないことなどをしっかり意識して、節電しながら暑い夏を乗り切りましょう。
 

出典

三菱電機 霧ヶ峰PR事務局 男女600人に【エアコン冷房の節電に関する理解度調査】を実施 「全問正解者の割合は、わずか7.3%!」

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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