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第2地銀ってどういう意味? 第1地銀もあるの? 違いは何?

ファイナンシャルフィールド / 2023年6月11日 0時20分

第2地銀ってどういう意味? 第1地銀もあるの? 違いは何?

第2地銀という言葉を聞いたことはあっても、具体的にどういうものなのかを知らない人は多いのではないでしょうか。第1地銀もあるのだろうかと、疑問に思っている人もいるかもしれません。そこでこの記事では、第2地銀の意味や、第1地銀との違いを解説します。また、第2地銀のおかれている厳しい状況も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

第2地銀とは?意味や成り立ちを紹介

第2地銀の正式名称は、第2地方銀行です。1989年、「金融機関の合併及び転換に関する法律」により、全国の相互銀行52行が普通銀行に変わることで誕生しました。
 
相互銀行とは、1951年の相互銀行法に基づいて設立された中小企業向けの金融機関であり、地方銀行からの融資が難しい中小零細企業を顧客としていた無尽会社を前身としています。
 
無尽会社は、多くの個人や法人などが作っている組織でした。組織内部で資金の貸し借りを行っていることが多く、融資先を抽選で決めたり高金利だったりすることが普通だったといわれています。
 
そのため、相互銀行の利用者は、この名称にあまりよいイメージを持っていなかったことを鑑み、名称を第2地方銀行に改称されたといわれています。
 

第1地銀って?第2地銀と地方銀行の違いを解説

第1地銀とは、地方銀行のことをいいます。第2地銀と地方銀行は、どちらも地域に根ざした普通銀行であることは同じです。主に個人や中小企業のニーズに応える金融サービスを提供しており、業務の点で大きな違いはありません。
 
ただし、加盟団体は違います。地方銀行が加盟しているのは全国地方銀行協会であり、第2地銀が加盟しているのは第二地方銀行協会です。また、経営規模にも大きな違いがあります。
 
地方銀行は、本店を全国の主要な大・中都市に置き、本店所在の都道府県内を主な営業基盤にして全国展開しています。そのため、地元の大企業や有力企業との取引が多いのです。また、北海道銀行、秋田銀行、京都銀行などのように、名称に各地方名を使用していることが多いのも特徴でしょう。
 
一方、第2地銀は各地方の主要都市に本店を置いています。地元の大企業や有力企業との取引は少なく、主な取引相手は地元の企業や個人です。第2地銀は、地方銀行に比べて経営規模が小さいのが大きな違いといえます。
 

今後はどうなる?第2地銀のおかれている厳しい状況を紹介

経営規模の小さい第2地銀は、社会経済の悪化に対して抵抗力が弱い傾向があります。これは、バブル経済崩壊を契機として、第2地銀12行が経営破綻していることをみても分かるでしょう。
 
その後も第2地銀は、経営環境の悪化を理由に地方銀行と経営統合することも増え、その数を減らしています。
 
経営環境悪化の主な原因は、地元の有力企業を地方銀行が押さえていること、中小零細企業は信用金庫を頼っていること、超低金利などの金融緩和政策が実施されていること、経済状況の悪化によって地域経済が縮小していること、そして、少子高齢化によって人口が減少していることなどです。
 

第2地銀の誕生と現状

第2地銀は、無尽会社に端を発した相互銀行が名称を変更して誕生した、地域に根ざした銀行です。誕生当初は順調だった第2地銀も、バブルの崩壊や、少子高齢化による人口の減少、そして金融緩和政策による超低金利などをきっかけとして、経営状態が悪化し続けているとされています。
 
この対応策として、地方銀行との経営統合が数多く行われてきました。これらのことを考えても、第2地銀の現状は非常に厳しいといえるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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