わりと身近な存在?「フィンテック」とは?具体的なサービスや業界への影響を紹介
ファイナンシャルフィールド / 2023年6月9日 23時20分
![わりと身近な存在?「フィンテック」とは?具体的なサービスや業界への影響を紹介](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_212792_0-small.jpg)
新聞やテレビなどで、フィンテックという言葉を見聞きすることが増えました。フィンテックとは、どういう意味なのでしょうか。 フィンテックの基本的な知識や、具体的な内容、将来的な展望についてみていきましょう。
フィンテックとは?
フィンテック(FinTech)とは、金融という意味の「ファイナンス(Finance)」と、技術という意味の「テクノロジー(Technology)」を合わせて創り出された用語です。
これまでの金融サービスと、最新のテクノロジーを融合させることによって、従来にはなかった、新しい価値を生み出す動きを指します。
業種の垣根を越えて、さまざまな企業と金融機関が連携することで、革新的な金融サービスが次々と生み出されています。フィンテックは、私たちにとっても身近な存在になりつつあるのです。
具体的なフィンテックの事例
フィンテックを利用した、私たちにとっても身近で、代表的な事例についてみていきましょう。
キャッシュレス決済
キャッシュレス決済は、フィンテックを利用した、現金を介さずに支払いをする仕組みです。ポイント還元事業によって、ここ数年で、急激に普及している支払い方法です。
スマートフォンのQRコードを使った決済方法は、スマートフォンに表示させた二次元バーコードを読み取るだけで、現金を使うことなく支払いができます。また、複数人数で割り勘ができるとか、同じアプリを使っているユーザー間では手数料なしで送金できるなど、これまでにはなかった決済システムです。
仮想通貨
仮想通貨は、私たちが普段使っている紙幣や硬貨ではなく、電子データを介してやり取りをするデジタル通貨です。ブロックチェーンという技術が用いられており、暗号資産とも呼ばれます。
国が発行をしている法定通貨とは異なり、さまざまな種類があります。仮想通貨は、専門の通貨取引所を介し、法定通貨と交換して入手することができます。
ロボアドバイザーによる投資運用サービス
ロボアドバイザーは、金融機関や証券会社、投資会社などが提供をしている、AIを利用した投資・運用のための分析ツールサービスです。
質問に答えると、自分に向いている投資商品や配分を提案してもらえたり、資産の運用を任せたりすることができます。
クラウドファンディング
クラウドファンディングとは、インターネットを利用して、資金を調達するシステムです。個人や事業者、企業が、インターネット上でプロジェクトのアピールを行い、個人から、資金の提供や寄付を募ります。これまでは、株式の発行や銀行の融資が一般的でしたが、フィンテックによって、不特定多数からの資金調達が可能になりました。
資金提供を選択した場合、支援者は、起案者から、リターンと呼ばれる特典を受け取ることができます。またプロジェクトの状況を、逐一チェックすることができます。
個人向けの融資
個人が融資を利用する場合にも、フィンテックが使われています。金融機関の住宅ローンをはじめとした融資は、現在、比較検討から、申し込みや審査まで、すべてインターネットで完結できる仕組みとなっています。
金融機関側も、AIを使うことで、データの利用や審査に必要な手続きを容易に行えるようになり、スピーディーで円滑な融資手続きが可能となりました。
個人財務管理
スマートフォンのアプリなどを使った、オンラインの家計簿サービスにも、フィンテックが使われています。アプリを、インターネットバンキングやクレジットカード番号とひもづけすることで、お金を利用した履歴情報を収集して、自動的に家計簿を作成してくれるサービスです。
アプリによっては、よく使う店舗のキャンペーン情報なども入手できます。
フィンテックでさらなる金融サービスの発展に期待
フィンテックによって、最先端の技術を組み合わせることで、これまでにはなかった、画期的な金融サービスを生み出すことが可能となりました。
今後、連携する業種が拡大され、より私たちの生活に便利なものとなり、欠かせない存在になることが期待されています。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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